銘仙着物にどの帯合わす?

2023年のお正月、大江戸骨董市で一目惚れして連れて帰った、抹茶色に藤の花が描かれた銘仙着物。くすんだ色味が渋くて上品、それでいて大柄の藤がどこか可愛らしい、大人のアンティーク好きに刺さる一枚です♪

サイズも状態も良く、いつでも着られる!……と思いきや、いざコーディネートを考えると、なぜか帯選びに迷ってしまいました。

そんなわけで、今回は私の手持ちの帯5本を実際に合わせ、それぞれの組み合わせでどんな印象になるのか、帯まわりの小物も含めてご紹介します。

この着物を買ったときのことはこちらで紹介↓

アンティーク同士の相性抜群!藤柄×藤柄のレトロコーデ

抹茶色の藤柄銘仙着物に、藤と唐草柄のアンティーク昼夜帯を合わせたコーディネート 帯周り拡大表示

まずは竹垣に藤の花が描かれたレモン色のアンティーク昼夜帯をチョイス。

レトロっぽさを上げるため濃い辛子色の帯揚げを使い、さらに黄色とオレンジで縦縞が入った三分紐、大ぶり鳥の帯留めで、黄色系に統一しました。

著者

抹茶色にレモン色は合わせやすいな。

抹茶色の藤柄銘仙着物に、藤と唐草柄のアンティーク昼夜帯を合わせたコーディネート

柄が多く賑やかだけど黄色系に揃えたからなんとかまとまり、着物と同時代アンティーク帯ならではの、味わい深いレトロコーデが完成しました。

春に着たくなる!白地×水玉の現代風コーデ

抹茶色の藤柄銘仙着物に、白地×水玉の現代風コーデ 帯周り拡大表示

着物の主張が強めなぶん、スッキリ見せたいときにはこの白い帯が大活躍。
小さなマルチカラーの水玉が可愛らしく、どの色を拾ってもコーデに馴染んでくれます。

抹茶色の藤柄銘仙着物に、白地×水玉の現代風コーデ

著者 イエーイ

帯締めピンクで帯留めも赤系にし、春らしさを意識した明るめコーデに。重たくなりがちな銘仙も、この帯なら軽やかに着こなせちゃう。

シックに決まる、藤×菊のモノトーンコーデ

抹茶色の藤柄銘仙着物に、藤×菊のモノトーンコーデ  帯周り拡大表示

藤の花に合わせて、菊の花紋が並んだ黒帯をセレクト。半衿に帯揚げ・帯締めも黒で揃えて、すっきりとしたモノトーンコーデに仕上げました。

抹茶色の藤柄銘仙着物に、藤×菊のモノトーンコーデ

著者

柄on柄の組み合わせだけれど、色数を抑えることで落ち着いた印象に。大人っぽく着たいときにぴったりの一枚。

意外と合った!紺地のレース調ざっくり帯

抹茶色の藤柄銘仙着物に、紺地のレース調ざっくり紬帯コーデ   帯周り拡大表示

銘仙の和柄と少し洋風な帯で心配していた組み合わせ。

でも実際に合わせてみると、ターコイズブルーの水玉柄帯揚げ&半衿や黒の帯締め&帯留めが調和をとってくれ、意外にもバランスが取れました。

抹茶色の藤柄銘仙着物に、紺地のレース調ざっくり紬帯コーデ

このターコイズブルーの水玉柄帯揚げ&半衿は、先月船場センタービルの「tres jeune -トゥレジュ-」さんで購入したのだけど、アンティーク着物に現代のポップさを加えてくれ、万能選手です。

船場センタービルのお買い物シーンはこちらの記事をどうぞ↓

パンチ強め!赤帯でレトロモダンに

抹茶色の藤柄銘仙着物に、桐唐草柄 袋帯コーデ   帯周り拡大表示

最後は、真っ赤な帯をドン!と合わせてみた大胆コーデ。
この帯、実は別記事で紹介した「紫系アンティーク着物との相性を確かめる実験」で登場した一本で、朱赤にミントグリーンや白の大きな花が描かれています。

抹茶色の藤柄銘仙着物に、桐唐草柄 袋帯コーデ

当初は「さすがに派手すぎるかな?」と不安でしたが、黒の帯揚げ&帯締めを入れることで全体が引き締まり、レトロモダンなまとまりに。
抹茶色の着物との色のコントラストがむしろ新鮮で、“攻めの銘仙”として着てみたくなる組み合わせでした。

さて、実際に選んだ帯は…?

5本の帯を合わせてみたらプチプラ感を抱くものもあるけれど、思ったよりいい感じになったので、気分によって着分けしたいと思いました。

でもこの日、実際に私が着たのは――
次回のブログでコーディネート全体をお披露目します。

みなさんなら、どの帯を合わせたいですか?ぜひコメントやSNSでご意見お聞かせください♪