今回は『更紗着物一枚 帯五本』をテーマに、以前から気になっていた更紗着物を使い、いろんな帯とのコーディネートを試してみました！
以前ご紹介した「デニム着物一枚 帯七本」が好評だったので、「次は更紗着物でやってみたい！」と思っていたんです。今回の主役は、ちょっと渋めで落ち着いた色合いの更紗着物です♪
なぜ更紗着物を選んだの？
更紗着物って、独特なエキゾチックな模様が魅力的で、実は昔から憧れがありました。でも、今回購入した着物は地味めな色合いで、正直『どう着こなす？』と悩みました。いつもコーディネートするアンティーク着物とは雰囲気が違うので、ちょっと冒険的な気持ちでチャレンジです。
銀座で開催された「今昔きもの大市」に行ってきました！オーダーしていた帯バッグを受け取り、素敵な帯や着物を見て回りながら思いがけない出会いも。着物好きにはたまらない一日のレポートをお届けします。
ちなみにこの更紗着物は「銀座今昔きもの大市 2024」で手に入れたもの。元々5,500円だったものを3,300円に値引きしてもらいました！しかもしつけ糸付き！
もう、買うしかないですよね（笑）
ということで、この地味だけど味のある更紗着物に手持ちの帯五本を合わせて、どれだけ印象が変わるのか試してみました♪
コーディネート①：白の水玉柄名古屋帯×更紗着物
更紗着物の柄が華やかなので、まず試したのが白地の水玉柄名古屋帯。桃色や山吹色などの小さな水玉が着物の色味とリンクして、全体をスッキリまとめてくれます。
半衿はシンプルな無地の白を合わせ、帯揚げには光沢感のある赤茶色を選びました。この色が着物の細かな柄に馴染み、一体感をアップ！帯締めは渋い紫と白のコンビ、帯留めは着物と相性の良い色合いでアクセントを加えています。
派手すぎず、更紗着物の個性を引き立てたカジュアルコーデな仕上がり♪
コーディネート②：籠目網代柄名古屋帯×更紗着物
次に試したのは、籠目網代柄の名古屋帯です。1つ目では真っ白な帯を選んだけど、濃い色味の更紗着物には、やっぱり白っぽい帯が相性抜群だと実感。緑、紫、黄色、白が散りばめられた幾何学模様が、着物の華やかな柄とバランスよく馴染み、スッキリとした印象を作り出しています。
さらに、レモン色の帯締めとシャンパンゴールドの鳥獣戯画柄の帯留めを合わせて、さりげないアクセントをプラス。帯揚げもレモン色とすみれ色のパステルグラデーションにして、柔らかさと明るさを演出しました。帯締めと色を合わせた半衿にはミモザ風の刺繍を選び、顔周りをパッと明るく仕上げています。
このコーディネートは、濃い更紗着物の魅力を引き立てつつ、上品な華やかさを添えた一着！
コーディネート③：黒地バラ柄塩瀬帯×更紗着物
白っぽい帯が続いたので、次は黒系の帯を試してみました。ただ、更紗着物の柄に黒が使われていないため、そのままだと印象がきつくなりがち。そこで、半衿や帯揚げ、帯締めも黒系で統一し、全体をしっとりとまとめました。
帯はポイント柄として、くすんだ色合いのバラが描かれた塩瀬帯を選択。黒を多く見せたかったので、あえて柄を右側に寄せて結んでみました。帯留めには、小ぶりなスワロフスキーの一粒タイプを合わせ、控えめながらも上品な輝きをプラスしてます。
全体にシックな雰囲気を纏わせたコーディネートになった♪
コーディネート④：黒地万華鏡柄塩瀬帯×更紗着物
次に試したのは、黒地にカラフルな万華鏡柄が描かれた塩瀬帯。黒い帯だからこそ着物に馴染むかと思ったけど、ちょっとやりすぎたかな…。柄が鮮やかすぎて、帯揚げや帯締めも高彩度な色を選んだら、渋い色合いの更紗着物に浮いてしまいました。
もし帯揚げや帯締めを落ち着いたトーンに変えたら、全体がもっとまとまりのある仕上がりになりそうです。
このコーディネート、改善の余地ありという結果になったけど、試行錯誤も着物コーデの楽しいところ！
コーディネート⑤：正倉院柄紬織名古屋帯×更紗着物
最後に挑戦したのは、素朴な風合いが魅力の紬織り名古屋帯。赤茶色ベースの帯に、更紗着物の色味を合わせてワントーンコーデに仕上げてみました。オリエンタルな正倉院柄は、更紗の雰囲気とも合うはず！と思ったのだけど…。
赤紫色の帯揚げに深藍色の帯締め、真鍮の梅柄帯留めを組み合わせて落ち着きを出そうとしたけれど、全体が重たい印象に。着物と帯の色が近すぎて、やや地味すぎたかもしれません。また、白っぽい半衿が少し浮いて見えてしまったのも要因かもしれません。
ワントーンコーデは統一感が出る反面、配色や小物の選び方で難易度が上がると実感。シンプルな柄の帯や、もう少し明るい色味のアイテムと組み合わせることで、バランスが取れるかもしれません。
次回は違う柄の帯で再挑戦してみよっと！
最後に
今回の「更紗着物一枚 帯五本」のコーディネートチャレンジでは、更紗着物の魅力や帯との組み合わせの可能性を存分に楽しむことができました。同じ着物でも、帯や小物次第で印象がガラッと変わるところが、やっぱり着物コーディネートの醍醐味だと思います。
一方で、濃い色味の更紗着物を活かすコーディネートには、配色や小物の選び方に工夫が必要だと改めて実感しました。特に今回のような地味めな色合いの着物には、色のコントラストや華やかさを意識したコーディネートが課題となりそうです。
次回はさらに新しい帯や小物を試して、もっと幅広いスタイリングに挑戦してみたい！読者の皆さんも、自分の着物でいろいろ試してみたら、きっと新しい発見があるはず。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです♪
