2年待ち続けたオーダー帯バッグをやっと手に入れることが出来ました。思いがたくさん詰まった作品。オーダーのきっかけからバッグへの要望やりとり、完成品の詳細までまとめてご紹介します。
帯バッグをオーダーすることなった理由
オーダーするきっかけとなったとは、2020年の「ぬいもの屋 個々展」でのこと。
「真鍮&木の持ち手 Obi Bagオーダー」のモニターになりませんか?
来年立ち上げ予定『N/COCO 』海外向け作品を実際にお使い頂き、感想・SNS投稿OK写真のやり取りをしながら、一緒に探究して下さる方を募集してるの。
「ぬいもの屋 個々展」の招待ハガキで「真鍮&木の持ち手」が気になってたし、希望のデザインにしてもらえるなら作って欲しいな。
オーダーメイドなだけに決して安くはないけれど、大好きな帯バッグ作家さんを応援したい!その思いから制作を依頼したんです。
その時の個展についてはこちら↓
ぬいもの屋 個々さんの「帯Bag展」が、2020年10月14日〜19日、WASABI-Elişiのアトリエにて開催されました。今年も個展の招待状が送られワクワクしながら行ってきたので素敵な作品たちをご紹介します。
デザイン要望
最初に制作依頼した時は、以下のような要望でした。
「真鍮&木の持ち手」は一目惚れしたけど、個展で展示してる縦向きでなく、横向きで小さいバッグを作って欲しい!
でも持ち手の形状で横向きに苦戦されていて、しかも漠然とした要望だったことから、後日連絡が…
出来ましたらもう少しご希望のイメージを教えて頂けますか?
デザインでなくても、使いやすいいつものバックのサイズや用途でもOKです。
そう言われたら、ふつふつとイメージが湧いてきて…
希望イメージ:
奮発して作ってもらうなら、なかなか買えずにいたコンパクトなバッグにして欲しい。たまにしか使わないとっておきアイテムの位置づけで。手持ちの黒大島紬着物にあわせたり、それでいてカジュアルなデニム着物に映える感じも魅力的なんだけど。
デザイン:
カワイイのは好きじゃない。クールなやつ。以前個々さんが作られた、般若心経の帯バッグが忘れられない…
サイズ:
カメラと財布さえ入ればOK
利用シーン:
個展やちょっとしたショッピングなどのお出かけ用。高級感ありつつ普段でも使えそうなら、近所によく飲みに行くので、その時にサッと持ち歩ける感じが嬉しい
オプション:
取り外しで細い紐?のショルダーバッグとして使えたら嬉しいかも。
私がネットで購入した帯で試してみる
とっておきアイテムとして作って欲しいと言いながら、リサイクル着物販売サイトでポップな70年代風の幾何学模様や、真っ赤な漆帯、金地にちっちゃな船の刺繍が施されたやつなど様々な帯を探して個々さんに伺う私。そして実物を見ることなく楽天で気になる帯を購入し、使えるか知りたくて送ってしまった。
楽天の着物ショップ「シンエイ」さんで買ってみたのですが、この帯だとどうですか?
販売ページを見た時は気づかなかったけど、この帯は金糸の織ではなく後染めだったんですね。実物はゴージャスというより渋い印象。持ち手も使っているうちに真鍮の渋い感じになるので、かなり落ち着いた雰囲気になります。
クールは良いけど、渋くなるとは。持つと老けて見えそうで嫌だな…
はい、この帯は却下〜
個々展で理想の喪帯バッグとご対面
帯を探すもやっぱり以前作られた喪帯のバッグの存在が忘れない。
なので個々さんにお願いして、喪帯をいくつか探してもらいました。
濃紺やライトグレーの喪帯かぁ。パソコンの画面越しで確認するせいか、肝心の持ち手が引き立たない気がする。ピッタリな帯が見つかるまで、ずっと仕上がり待つよ〜
そしてしばらく音沙汰ないまま翌年の個々展となりました。
気のせい?理想の帯バッグが展示されている…
気づきました?
ご所望の帯バッグが完成したのですが、イメージあってます?
完璧すぎる!
喪帯がなかなか見つからないと言ってたのに、真鍮持ち手が映える黒い帯で作られてるじゃないですか。
ちゃんと漢字が描かれていて、まさにCOOL JAPAN!!
なんて書いてあるかは読めないけどね…
既に仕上がってるとは思ってなかっただけに展示されていて衝撃だったけど、文句無しの帯バッグだっただけに持ち帰りたい。
けれど「春にサイトリニューアルが控えてるから、急ぎでなかったら写真素材にも使わせて欲しいし、しばらく待って欲しい」とのことで、その場で受け取らず春まで待ってました。
帯バッグの詳細
長々とオーダーから手に入れるまでの話を書いてしまったけど、先日ようや帯バッグを受け取ったので、ここからはその帯バッグの詳細です\(^o^)/
般若心経・四国巡礼御朱印 喪の袋帯
バッグの材料として使われたのは、四国巡礼御朱印文様という珍しい柄の袋帯。個々さんが探し出してくれました。
四国巡礼は四国八十八箇所の寺を巡ることによって煩悩が消え、願いが叶うとも言われてるから、喪帯として描かれたのかな。
オリジナル真鍮ハンドル
帯バッグの持ち手は、ジュエリークリエイター八石貴さんが作られた作品。片面ずつ真鍮と木(ウォールナット)でそれぞれ作られていて、それぞれ異なる雰囲気です。
ガバっと開き、使いやすい内側
帯バッグの内側は中が見えないようファスナー付きの天マチ?がついていて、使う際には大きく開きます。カメラと二つ折り財布入りました。しかも内側にスマホ横向きサイズのファスナーポケットが付いてます。鍵や女性用ナプキンなどこっそりいれるのにもいい。
ガバっと開く収納ゾーンの両側にはオープン収納スペースもあります。こっちはハンカチやスマホ、イヤホンなど、すぐ取り出せるものを入れるのに便利そう。
5個の底ビス
せっかくのバッグもテーブルに置くだけで汚れるなんて嫌。なので帯が直接地面につかないよう、底ビス5個もつけてくれました。芯地が入っていてしっかりした作りだから、簡単に倒れることもなく、しっかり守ってくれるに違いない。
取り外し可能なチェーン
バッグの側面にはショルダーバッグとしても使えるようチェーン取り付け金具もついてます。革紐やチェーンなどの中から黒のチェーンを選ばせてもらいました。ただ、できたらいいな!とお願いレベルであったため、少し改善が必要みたい。位置が下でバッグが回転しちゃう(´;ω;`)
綺麗め着物にも最適な帯バッグ
黒×真鍮の小ぶりな帯バッグは、粋なコーディネートだけでなく、上品な薄桃色の色無地コーデにもぴったりでした。
デニム着物×ブーツや、革ジャン×スカートでも絶対あうやん。
毎日使いたいぐらいだけど、きちんとケアしながら大切に長く使いたい。
さいごに
今回「ぬいもの屋 個々」さんで作っていただいた帯バッグは、ショルダーバッグだと若干改良が必要だけど、ハンドバッグとしては自分の理想を超えたモノとなりました。縫製はしっかりしていて細部まで美しく、要望に応じていくつもの試作を重ねてもらって出来上がった作品、オンリーワンな帯バッグです。
完成してからしばらく展示していて、購入したいと反響が出ているそうなので、今後「ぬいもの屋 個々」さんで同じカタチの帯バッグは登場するかもしれないけど、帯自体がリサイクルで1点モノ、なにより私の理想が詰まったカタチの1st作品ということは変わらない、この優越感。作ってくれて本当ありがとう。
気になるバッグの費用は「真鍮&木の持ち手 Obi Bagオーダー」のモニター価格ということで!
「ぬいもの屋 個々」さんをもっと詳しく知りたい方は、ぜひ公式サイトへ遊びに行ってくださいね。これまでの作品ギャラリーはもちろん、今回の喪帯のようにタンスに眠ってて使われることのない思い入れ深い帯をバッグして蘇らせてくれるオーダーサービスや、完成品の販売など色々紹介してます。
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