特別展「きもの KIMONO」

facebookの着物好きさんたちで話題に上がってる特別展「きもの KIMONO」へ行ってきました。なんかほんとすごかったですよ。

特別展「きもの KIMONO」

特別展では鎌倉時代から現代まで、時代背景の解説とともに展示され、国宝級のものまで含む着物約300点、東京国立博物館では47年ぶりの大規模な染織の展覧会です。

なのにコロナの影響で入場制限かかり、入場者は事前予約のみ。「鑑賞は90分までだけど2時間は必要」とあちこちから聞こえてきてたけど、まさにそのとおりでした。

著者 悲しい

ほんと圧倒的な作品点数、細やかな手仕事により紡ぎ出された着物が素晴らしく、じっくり見たいのに、全然時間が足らない。ただ人数制限してる分、間近でゆったり見れてそこは良かった。

江戸時代、商人が贅を尽くして競うゴージャスな着物は圧巻。金糸や刺繍などふんだんに施された着物がすごかった。だけどその贅沢を取り締まるために禁止令がでて、さらに友禅染や隠れたオシャレなど、”粋”な価値観が生まれる…

著者 イエーイ

男が好んで着る色や模様を、若い女性も取り入れていく。いつの時代も定期的にメンズライクは流行るのねー
シックで粋な着物なのに、ちらりと見える紅絹とか素敵。

現代の着物として X JAPAN の YOSHIKI さんの着物も展示されてました。メタリックで幾何学的な着物や、ドレス風の着付けだったりと、今を表すようなデザインに衝撃。音楽だけでなく着物も手掛けるのかぁ。マルチな才能は呉服屋さんの子供だったからこそ素地できてた?なんて思いながらファッションショーPVも鑑賞。

少し残念だった鑑賞順序

特別展はすごく良かったけど、第1会場と第2会場を逆の順序で入ってしまったせいで、感動が尻すぼみとなってしまったのが残念でした。

第2会場の出口に近づくにつれ、大正モダンから現代とどんどん身近な着物も増え、着てみたい作品が並ぶのに、その後で安土桃山時代にさかのぼって地味な着物がはじまってしまったから。

図録で振り返り

図録- 特別展「きもの KIMONO」

見てきた感動を忘れないためにも会場で着物図録購入。重いからネットで購入するか迷ったもののまだ販売されてないらしく、送料かかるのが惜しい。しかも普段は図録サンプル本があるらしいけど、コロナのせいで本を手に取ることもできず、中身が確認できない。写真だけだったりする?展示されてた時代背景の説明など、読み返せるの?

私は散々迷った挙げ句やっと決意、友達は私より早く決め2人ともそれぞれ購入し、重い図録を手に入れました。

3,000円で分厚いだけあって、中身も見応え、読み応え抜群。装丁も重厚です。透明の買い物袋は有料、展示会の薄手トートバッグは700円と出費が発生するので、図録買う予定ならエコバッグや風呂敷持参がオススメ。

麻布茶房で和スイーツ堪能しながら図録をひらき、展示内容を振り返りながらあーだこーだ言い合い、全ページに目を通して楽しみました。図録だと、刺繍のぼってり肉厚な3Dまでは伝わってこないし、あの迫力は実物見ないと感動がそこまでこないのが残念。実物の着物を見てるからページめくるたびに鮮明に思い出されるけどね。

アンティーク夏着物姿でかき氷を食べる

著者 憧れ

縁日や大型フードコートとかじゃなくて、きちんとした甘味処でかき氷を食べるのは初めて。口に入れるとスーッと溶けるフワッフワのかき氷に甘さ控えめの餡、さっぱりして美味しかったぁ。

2人のアンティーク夏着物と粋な夏着物

マスクで夏着物

最後に2人の着物も一応ご紹介(*´∀`*)/

友達はお母様の夏着物で、江戸時代の火消しが持ってた長い棒、纏かな?みたいな柄が描かれ、粋に着こなしてます。若いんだからもっと明るい色にすればいいのに…と思いつつ、爽やかな白の帯にキリッと黄色の帯締めがオシャレでした。スタイルいいからクールにまとまるけど、チビポチャな私が着ると、すごく老け込んだおばちゃんに仕上がってしまいそう。

私は先月イチロウヤさんで購入したアンティーク夏着物です。

それにアザミの刺繍が施された夏帯。着物も帯も花でちょっとつまらないけれど、それぞれお気に入り〜
曇ってて30度下回っていたから、案外快適に着物楽しめた一日でした。

夏着物 後ろ姿

この青いぼかしのアンティーク夏着物に、どの帯しめたら良いか前日コーディネートを色々ためしていたので、合わせてみてもらえると嬉しいです。