こないだX(旧twitter)で、リサイクル着物あるある記事を見ました。その投稿者さんはリサイクル着物だったのかわからないけれど、着物愛好家ではよく耳にする話だよね、私もやらかしたし!ってことで、かつての事件をご紹介します。
気になった投稿がコチラ↓
この夏3件の『切り裂きジャック』ならぬ『引き裂けショック』事件が起こりました。
1件目は美容室のシャンプー台からさっぱりしたと降り立ち羽織からビリッと一発。
2件目はドライブで薄物の裾がからみ急いだトイレでビリビリッとの不快音。
3件目は解く前に着てみたアンティークが脇からビリリ。— 雪(最近可愛いもの寄り。和洋MIXコーデ好き) (@fdm_ik) September 7, 2023
この夏3件の『切り裂きジャック』ならぬ『引き裂けショック』事件が起こりました!
私もそういえば昔は何枚もリサイクル着物を破いたなぁ!と思い出し、ブログ記事を探したのですが、数年前にリライトした際に削除してしまってました。なので掘り起こします。
あれは2011年、夏の出来事。
私も『切り裂きジャック』ならぬ『引き裂けショック』事件が起こりました。正確には裂けたわけでなく、縫い糸が切れただけなのですが…
当時は、先日若くしてお亡くなりになられた吉澤暁子先生の弟子として、真夏に振袖撮影現場で着付け助手したり、大阪着物サークルのスタッフとして忙しく動き回っていました。
この日も着物サークルのイベントでゲットした黒の紗着物に袖を通し、環状線に乗って美容室へ行ったんですが、最寄り駅でシートから立ち上がった瞬間、嫌な音したんです。
ビリビリッ!!
どうなっているのか見なくても予想できる、おしりの開放感。
あー、私のおケツが大きくて、縫い目が耐えきれなかったのね。
黒い着物にくっきり、白い襦袢が顔を出し、恥ずかしい…
行きつけの美容室は駅の真ん前にあり、私はウンコでも漏らしたかのようにお尻をおさえたまま、店へ駆け込みました。
美容室へ着くなり汗をふきながら事情説明。
ただ、美容室にもスケジュールってもんがあるので、まずは施術からなんですよね…
そしてヘアカット&カラーを仕上げてもらった後、頼み込んでお尻部分の裂け目の応急処置をしてもらいました。
手先の器用な美容師さん、ほんとありがとう。
助かりました。
ちなみにこの着物は、着物サークルのイベントで大阪日本橋のリサイクルきものショップ「植田衣料店」で購入したもの。雪崩が起きそうな山積みの着物の中から、黒の紗着物を見つけ、お気に入りでした。安くゲットしたときのことはコチラ↓
着物サークルで午前中は大阪日本橋のリサイクル着物ショップ巡り。雑然とした感じもあるけれど探せば掘り出し物がいっぱい。
当時の自分は重たい前髪もあり若い、そしてなぜかドヤ顔。
ドヤ顔だったのは、お尻部分を縫い合わせてもらいホッとしたのと、緑の帯に合わせて、普段めったにはかない柄足袋やコットンの柄半襟つけ、気に入っていたコーデをしてたからかもしれません。
紗着物は透けるため、半襦袢だけだと中途半端でみっともないから、涼しい爽竹の長襦袢を仕立てたんだよなぁ。
リサイクル着物ばかり買ってた私には、お仕立てが痛い出費だったっけ。
透け感があり涼しい紗着物、この事件からあまり袖を通さなくなってしまったけど、今見るとやっぱいい。楓がうっすら浮き上がり良かったのに、いつの間にか処分してしまいました(泣)
リサイクル着物好きの皆様、これはあるある引き裂けショック事件なので、外出中に慌てふためかないよう、ソーイングセットをご持参あれ!