3月7日(金)から東京シティビューで開かれている手塚治虫「火の鳥」展へ、開催初めての週末に行ってきました。

手塚治虫の代表作「火の鳥」の世界観を再現した空間で、壮大なテーマと深遠なメッセージを体感できる展示です!
「火の鳥」にちなんだコーディネート
この日の装いは、「火の鳥」にちなんでデニム着物に孔雀刺繍帯をチョイス。火の鳥と孔雀はどこか似た魅力があって、テーマにぴったりと自画自賛です。

帯の刺繍が幻想的な展示と調和して、いい感じ♪
展覧会の構成と展示の魅力
展覧会は、入口での写真撮影が可能ですが、展示エリアの内部は撮影NG。
年パスを持っている人は入場無料だけど、奥の展示へ進むには+500円が必要というシステムです。
まず入口では、大きなスクリーンに映し出される火の鳥のアニメーションと一緒に記念撮影。

床には漫画のコマが大胆にプリントされていて、モノトーンのデザインがスタイリッシュな印象与えて好き。
漫画がこのようにあしらわれるなんて、昔の私は思いもしなかったなぁ
ところで「火の鳥」とは?
“不死鳥”の存在を通じて、人間がどれほど生に執着し、もがくのかを描いた作品。
その物語は哲学的で、時に残酷なまでに人間の本質を突いています。戦争を経験した手塚治虫が描く「生と死」は、重厚で奥深く、読み進めるうちに息をのむ場面も多くありました。
また、手塚治虫は医師でもあったため、医学的な視点も多く取り入れられています。
不死身、クローン、近親相姦など、現代でも議論を呼びそうなテーマが散りばめられ、 科学的な視点と人間の本質に迫る問いが織り交ぜられた作品。
展示は、各章ごとに漫画の原画を引き伸ばしたものが紹介されて読み進めるごとに、端折った部分が読みたくなったり、それだけだとよくわからないなぁ…と思うシーンもあったりしました。

漫画以上に説明文が多いため、活字が苦手な人には少し大変かも。
私自身、子どもの頃は火の鳥の絵柄が怖くて、しっかり読んだことはなかったのですが、今回の展示で改めてそのストーリーの深みを知り、楽しむことができました。ただ、展覧会ではダイジェスト的なハイライトが多く、やはり一度しっかり漫画を読破したくなったのが正直な感想です。
ミュージアムショップの誘惑
展示を見終えて出口に向かうと、待ち構えていたのは当然ミュージアムショップ!

作品見てテンション上がってるところにグッズ出されちゃうと、ついつい欲しくなっちゃうんだよね。
ここでは本展限定のオリジナルグッズが販売されており、作品にちなんだホログラムステッカーや豆皿、メガネケースなどが販売されていました。
特に目を引いたのは火の鳥のぬいぐるみ!
可愛らしくデフォルメされていて、思わず手に取ってました。

でも、『どこに置こう?』と悩んだ末、今回は断念。
夕暮れから夜景へ – 東京タワーの輝き
夕暮れ時に入場し、展示をじっくり鑑賞していたので、見終わる頃にはすでに夜。
展覧会の最後に、会場内にある「スカイギャラリー」を一巡すると、キラキラ光る町並みに東京タワーが目に飛び込んできました。

手塚治虫が描いた壮大な世界に浸った後、煌びやかな都市の光を眺めるこの時間は最高。まさに「火の鳥」の世界観を映し出したかのような、美しい締めくくり☆
まとめ – 重厚な物語を体感する特別な展覧会
手塚治虫「火の鳥」展は、ただの漫画展ではなく、「生と死」「人間の欲望」といった根源的なテーマに触れられる、貴重な体験でした。
子どもの頃、少し怖くて避けていた火の鳥でしたが、大人になった今だからこそ、そのメッセージをより深く感じることができた気がします。これを機に、火の鳥を最初から最後までしっかり読んでみたいと思いました。
展覧会は5月25日(日)まで開催。手塚治虫の世界にどっぷり浸りたい人は、ぜひ訪れてみてください!
火の鳥展公式HP https://hinotori-ex.roppongihills.com/