こないだ行ってきた「たんす屋誕生祭」で、素敵な着物を見つけちゃいました。たんす屋さんは、古い着物を買い取りって、クリーニングでキレイな状態にしてからリユース着物として販売する業者って認識だったけど、SDGsでさらなる取り組みをしてたんですね。
今回は「たんす屋誕生祭」で見つけた漆黒の染め替え着物「キモノアール」についてご紹介します。
その日のお買い物についてはこちらを是非どうぞ↓
週末に「たんす屋誕生祭」へ行ってきました。2022年6月2日〜7日に、浅草のMEGAたんす屋で開催してる着物催事です。催事であるだけに着物販売が当然メインですが、私の目的は違ってました。着物処分と丸洗い。それではたんす屋誕生祭での様子や価格やらお伝えします。
漆黒着物に浮かび上がる、金糸の桐文様
催事会場の一角に設けられた黒い着物のコーナー。吊るされた黒い着物をたちを見て、喪服?とスルーするところでした。ところがババンと展示されている漆黒着物の前で会場案内係のスタッフさんから説明を受け、ジワジワと驚きが広がってきたんです。
これ、もともと黒い着物じゃなかったの!?
カラフルだった着物は漆黒に染め上げられ、金糸で桐文様だけ引き立つデザイン、地紋がきれいに浮かび上がってすごいヨ。
着物再生ブランド「KimoNoir(キモノアール)」 – たんす屋 SDGs の取り組み
近い未来のわたしたちの生活を考えたとき、やっぱり大切になってくるキーワードはSDGs(持続可能な開発目標)。
この地球上に暮らす全ての生き物が、これからも幸せに暮らしていくためにはどうすればよいか、具体的な対策がしめされています。リユースきもの専門店 たんす屋だからこそできることはなんだろう?
そして生まれた、KimoNoir(キモノアール)。
Kimono(きもの)とNoir(黒)をかけあわせた造語、つまり「黒いきもの」。デザインや色柄が今という時代にあわない。店頭に出しても見向きもされない。でも、棄てるにはあまりにももったいない。そんなきものを黒く染めて生まれ変わらせました。
黒く染められた、唯一無二のきものならではのコーディネートで、きものの古い概念に囚われずに自由に着るご提案もしていきます。黒という色は、何色にも染まらない色。
そんな削ぎ落とした潔さが、繕うあなたの本来の美しさを際立たせます。
この説明を受け、リサイクルショップで売られている発色良すぎの着物って、誰が買うんだろう?と思いながら眺めてたのを思い出しました。私もカラフルな振り袖持ってますが、着せ付けの練習として激安で売られていた着物です。誰かに着せてあげたいとは思わない…
むかし着せ付け練習用のためだけに購入した、好みじゃない振り袖↓
こういうカラフルな着物が金糸銀糸以外は真っ黒に染め上がると思うと、興奮しません?
ただこの着物の鳥や花など図柄は全て染めてるだけで、金糸銀糸が使われていないから、たぶん菱形の地紋しか残らないんじゃないかな。
※手持ちの着物を黒に染めてくれるサービス紹介じゃないです…
色のついてる着物を黒く染め替えているだけでなく、もともと黒い喪服に銀色のデザインを施した商品もあります\(^o^)/
真っ黒な喪服だと当然普段袖を通すことがないけれど、これだったらちょっとしたイベントに着ていけそう。
KimoNoir(キモノアール)の着物を試着してみた
勧められたら当然着ちゃいますよー。この日も黒の着物でお出かけしてたぐらい、黒の着物が大好きなんだもの。
普段は御召や銘仙等かたい着物ばかり着てるだけに、やっぱ滑らかで上質な生地で仕立てられた振り袖の手触りは心地いい。その着物を漆黒に染め上げたKimoNoir(キモノアール)は、上品で洗練された印象になり最高。
漆黒に染め替えられているとは言え、上前は金糸で松や鳥が描かれており、それは染まらず残っています。
裾を見てください。金糸で描かれている鳥の翼が光り輝いてる!
実際着てみると、やばいくらいテンションあがったものの、ここまでゴージャスだと今のところ着ていくところがないな!と我に返って落ち着きました。
わずかな金糸だけを残し、シンプルに地紋だけが引き立つ漆黒着物だったら、どこにでも着ていけそうだし、魅力的すぎて困るー。
この着物用に貯金しようかな…
ブランドプロデュース:首藤さんが催事会場にいらっしゃったので、今回はツーショットだけして終了。
黒い着物が好きなみなさま、ぜひ一度KimoNoir(キモノアール)に袖を通してみて。
KimoNoir(キモノアール)は浅草エキビル7F「MEGAたんす屋」の一角に「キモノアール」のアンテナショップが設けられていて、常設展示・販売してるそうですよ。
キモノアール – 中古着物を黒染めすることで新しい価値を生み出す「たんす屋」の再生プロジェクト