1月末と遅くなりましたが、新年明けて初釜稽古。
昨年は先生が懐石を手作りしてくださったので、今年は「先生の苦労が増えるから仕出しで結構です」と遠慮したのですが、今年も先生がほぼ手作りで準備してくださいました。
いつものお稽古はお薄のみのところ、今日は茶懐石フルコースで稽古スタートです。
茶懐石フルコースの稽古
一汁三菜
茶道で懐石料理あるって知ってました?
習い始めた頃はお茶ってお菓子を頂くだけだと思ってました。
茶道ではお茶を美味しく頂くため空腹をしのぐ程度の茶懐石があり、一汁三菜の食事をします。
一汁三菜とは汁物と向付、煮物、焼物構成を基礎としたお料理です。
向付(むこうづけ)
まずは向付が運ばれてきました。向付とは飯椀と汁椀の向こうにある料理をさします。今回の向付はしめ鯖です。
ご飯は少ししかよそってないのですが、この時点ではご飯を全て食べてはいけません。
煮物
少し口に含んだところで、メインの煮物が出されます。煮物?先生が作ってくださった煮物は、見た目が色鮮やかなおすましのようでしたが、昆布だしの効いた汁にゆずの香りが広がり、ふわっとしたすり身が入っていて美味しかったです。
焼物
煮物のあと、焼魚やお野菜の炊き合わせなどが1つのお皿にもられて、自分の前に運ばれてきました。
そのお料理を、先ほど頂いた向付のお椀に取り分け、最初に少ししか入ってなかったご飯をおかわりします。
今度はご飯全部頂きます。(1度に食べてはいけない儀式とかって大変。)
強肴(しいざかな)
食事が済んでから、サツマイモと「巳」と書かれた練り物が出されました。
これは強肴(しいざかな)と言い、酒をさらにすすめてもらう為のものだそうです。
お酒(日本酒)
作法を学ぶ為に行ってるので、今回はお酒じゃなくただの水でした。これにて懐石終了です。
主菓子
懐石料理のあとは主菓子の時間です。
主菓子は縁高(ふちだか)という一番格式ある菓子器に盛られ、運ばれてきました。
おせち料理のお重のように重ねられたものが差し出され、一人一段ずつ受け取り、隣りにまわしていきます。
主菓子を食べる時は、さらに自分の懐紙にとってから頂きます。
今回のお菓子は花びら餅といい、新年の時だけ食べる主菓子を頂き、初座が終わりました。
フタの重ね方やどの位置にお椀を置くのか、お酒のいただき方など細かく指導頂き、普通は2時間の懐石料理稽古が2時間半がかかりました。(美味しかったけど足が痛い)
中座
ここで中座、一旦退場です。といっても公民館の和室で行っているから、同じ部屋なんですけどね。
そして亭主を務める先生が、お濃茶を立ててくださいました。
後座の銅鑼(どら)
「準備整いました、来てください」の合図として、銅鑼を鳴らします。
大・大・小・中・中・大
の強さで叩くのですが、力加減がわからないので、みんなで試してみました。
(隣りの部屋は将棋教室やってるから、大きな音は慎重に~)
お濃茶
そして先生が点ててくれたお濃茶いただきます。(ドロっとしてお濃茶はやっぱり苦手)
お濃茶の後でお干菓子を頂き、さらにお薄も頂いて、お茶事終了。
4時間のとこ4時間半かかでぐったりでしたが、これが正式なお茶事だそうです。
まとめ
ほんと初釜稽古は疲れました。
既に調理済みとはいえ、みんなで盛り付け準備すること1時間、ご飯も生米から炊くしお味噌汁もカセットコンロで温め、片付けにさらに1時間かかって大変。
朝からお稽古を行い、終わる頃には日が沈みかかって計6時間半のお稽古でした。
でも先生のご好意でやってもらってるので、短縮して欲しくてもわがままは言えません。
先生は初釜稽古代にいつものレッスン費1人1,000円と3人分の食材費2,000円、公民館代450円だけしか受け取ってくださいませんでした。
茶道は苦手なことばかりだけど、茶道の精神を学ぶことができ、自分を成長させてくれるありがたい時間。
お茶の素晴らしさを教えてくれる素敵な先生に感謝です。今年も一年茶道頑張ります。