今回は、静岡県伊東市にある「まぼろし博覧会」をご紹介します。この博物館を知ったのはNHK番組「ドキュメント72時間」で、番組を見たあと私も一度は足を運んでみたいと思っていました。
ここでは日本の伝統文化から現代アート、さらにはエキセントリックなアイテムまで、さまざまな展示物がカオスに並べられています。
それでは「まぼろし博覧会」の魅力や楽しみ方を詳しくご紹介。さあ、その独特の世界に足を踏み入れ、一緒にカオスな体験を楽しんでみましょう♪
お出迎えしてくれる館長セーラちゃん
まぼろし博覧会に入ると、館長のセーラちゃんが笑顔で迎えてくれました。テレビで見た感じと全然変わらなくて、期待通りのキャラ。最初はセーラちゃんがいるか心配だったけど、毎日来場者に挨拶して、写真も撮ってくれるみたいです。
ミニスカート姿で元気に動き回る姿はまるでアイドルみたいだけど、話してみると普通のおじさんの声。セーラちゃんは女装家でなく接客用としてコスプレしてるから、ビジュアルと声のギャップに、ちょっとツボりました。
余談ですが…
館内ではセーラちゃんのパネルが置いてあり、お姫様抱っこができます☆
カオスな展示物の世界
まぼろし博覧会は、不思議なポーズのマネキン人形や雛飾りに造花で飾られてたりと、統一感のない展示物で溢れていて、この不思議な演出がずっと続きます。
ここはもともと熱帯植物園でした。
閉館してるこの施設を館長セーラちゃんが2011年に買い取って、「誰もが元気になれる」をコンセプトに、脳天気なパラダイスとして、生まれ変わらせたんだって。
館内入ってすぐに怪しげな音が流れてきて、カオスな世界が待っていたんだけど、これをテキストで説明するのはちょっと無理。なので次のショート動画をチェックしてみて! ↓↓
また、セーラちゃんがもともと出版社の社長をしていたからなのか、館内には張り紙や雑誌の切り抜きなど、活字がやたら目に入ってきます。
その中の1枚が気になったのでご紹介。
残らず捕れる「衛生蠅滅器」
便所内の蠅を潰滅すれば、家の中の蠅は一匹も居なくなる…
恐るべき博染病豫防のため隣組擧つて(こぞって)便所の窓にとりつけて一匹殘さず捕りませう。
器械も薬品も人出も要らぬ、合理的の蠅捕器です!
って読むのかな?どんなものだったんだろう?
他にもオゾーン發生機や小學校生徒用背負(ランドセール)カバンなど、なんとか読めそうな張り紙があるのですが、1枚1枚解読してると、あっという間に時間が過ぎてしまうのでほどほどに。
まぼろし博覧会は平坦な室内だけでなく、階段や屋外にも作品が展示されています。
「昭和の思い出通り」で昭和世代にはドンピシャなアイテムを発見。
コアラのぬいぐるみは子どものコアラをマジックテープのついた手で親コアラが抱えてるやつなんだけど、1980年代後半に流行り、私の家にも夫の家にもありました。
どこの家でも案外残っているのでは?
「おばあちゃんの部屋」に入るとぬいぐるみやフランス人形、小さな雑貨がずらり。実家をすでに処分してしまった私は、「おぉー!」と感嘆の声を何度もあげてしまうわ。
「メルヘンハウス」は、かわいいキュートなアイテムで埋め尽くされています。
マネキンをよーく見ると、胸元はだけた髪ボサボサの女性だったり、フリフリ水着にかぶりものをしてる人形だったりして、全然メルヘンでなかったり〜
大人の階段登ると、「ストリップ劇場記念館」も。
ストリップ劇場記念館では、各地のストリップ劇場の説明や、押すと色々な演出を楽しめるボタンが設置されていて、ストリップ体験!?もできるよ。
「まぼろし島」エリアでは、「おっさん神宮」や「おじさんの森」など、キュートなおじさんがゴロゴロと転がっています。
「おじさん」は閉館した三重鳥羽の「元祖国際秘宝館」キャラだったらしく、それを買い取って展示されてるんだって!
藪病院だったかな?さらにお化け屋敷?と思うほど、怖い作品も沢山展示されていて、もう自分のブログでは載せられません。
紹介したい情報はまだまだてんこ盛りですが、ぜひ現地へ足を運び、生で見ることをオススメします。
「まぼろし博覧会」入館料・アクセス
入館料は 大人1,400円、伊東駅から渋滞してなければ車で30分弱で着きます。
私は車を運転しないのでバス・タクシーであることと、宿泊先が伊東市内のため、伊東駅からの案内であることをご了承ください(^^)/
入館料 大人1,400円、小・中学生600円
営業時間 9:30〜17:30(3/20〜9/23)
伊東駅からのバス情報 1時間に1本 690円、乗車25分
伊東駅からのタクシー情報(GW時) 4,000円、乗車30分
東海バス:運行時刻・経路・運賃検索【伊東駅】→【梅の木平】
※2024年5月現在
詳しくは公式サイトにてご確認ください。(割引券ページもアリ)↓
まぼろし博覧会(公式サイト)
汚れる館内、着物で行く場合の注意点
無秩序でカオスな展示は見ていて楽しのだけど、まぼろし博覧会には大きな問題があります。
館内、すごーーーーく埃っぽい。
マスク持参がオススメ!!!
着物で行く場合は、埃が積もった展示物に近づくの不安を覚えますが、草が生い茂った庭などにも展示物があるため、土の上を歩く覚悟で挑みましょう。
汚れても気にならない木綿やポリエステル素材など、洗える着物がオススメ!
最後に
埃っぽい雰囲気や汚れても気にしない着物が良いというネガティブな情報もお伝えしましたが、まぼろし博覧会は期待を裏切らない、カオスな空間です。
見る人によって展示物への思い入れが異なるため、一つ一つを深く楽しむことになり、じっくり楽しむには3時間は必要です。
また、これからも不思議な施設が増えるかもしれないので、定期的にチェックしてみるのもいいかもしれません。
せっかくの伊東観光なら、是非足を運んでみてくださいね!