先日「ぬいもの屋 個々」の帯バッグ作家タカコさんと自由が丘へ行ってきました。初めての街にキョロキョロする私。
自由が丘といえばオシャレなブティックが立ち並び、洗練された装いの女性が歩くイメージだったけど、時代の変化?コロナで小さなアパレルショップは大打撃なのかな?
シャッター降りたままな店も多く、古くて少し寂しい印象を受けました。いまにも雨が降りそうな天気だったしね。
それでも初めての街歩きは楽し。
しかもモノづくりを生業とするタカコさん視点であちこち店を散策できるんだもの。さぁ行ってみよう!
自由が丘 タイ料理「クルン・サイアム」
街ブラする前に腹ごしらえをしようと向かったのは自由が丘駅より徒歩2分のタイ料理屋さん「クルン・サイアム」。
平日でも混んでいて、店へと続く階段では列ができてます。予約オススメ!
美味しそうなメニューが並ぶ中えらんだのが「パッ・タイ/エビ入り焼きビーフン」と生ビール!! 休暇をとった日の昼飲みは最高\(^o^)/
ビールを豪快に飲んでると、モチモチっとした皮につつまれた生春巻きとスープの2品が運ばれてきました。
スープは酸っぱく酸味が苦手な私は挫折しそう。でもね、なぜか辛さがクセになり、一口、また一口とすすってしまう美味しさでした。本格的な味なので辛さが苦手な人は無理かも…
おしゃべりしてると、メイン「パッ・タイ」登場。大きめなエビがゴロゴロ入ってて、細いビーフンにしっかりとオイリーな味付けがされボリューム満点です。
お皿にはピーナッツを砕いたものやレモンがお皿に添えられているから、途中で味変も楽しめるよ。また調味料を頼むと更に辛いスパイスなど持ってきてくれます。
タカコさんは追加でパクチーも頼んでいたので分けてもらったのだけど、実は若い頃一度だけトライして香りが無理ってなってました。
ところがどうでしょう…
パッ・タイの中にパクチーを突っ込んで混ぜ混ぜして食べてみると、思いのほかの香りが気にならない。むしろそれが美味しさを引き立てているよう。苦手だったはずなのに…。歳を重ねたからこそ、くせのある味や香りが楽しくなってきてる?
とにかく美味しい時間を過ごせました。
今昔きもの 「ギャラリー鳥澄」
お腹が満たされたところで街歩き開始。途中にインテリア生地とオーダーカーテンのお店「Beautiful Days」に立ち寄り、ワゴン販売されてる高級生地をチェックしてると扱ってるものがやっぱ自由が丘だなぁ!と田舎者の私はしみじみ思ってしまう。
東急大井町線の線路沿いを歩き、今昔きもの 「ギャラリー鳥澄」へやってきました。
※店内写真NG
- アクセス:〒158-0083 東京都世田谷区奥沢6丁目33−8 自由ヶ丘ピロウ 1F
- 営業時間:12:00-18:00
- 定休日:水曜日 木曜日
- 電話番号:03-3704-3060
- 公式HP:http://www.torisumi.tokyo/
蔦が覆われた小さい店で、中の雰囲気があまり見えず営業してるかわかりづらい。一見さんにはちょっと入りづらい雰囲気…
店内は商品がこれでもか!と思うほど、山と積まれてました。商品が多すぎて店内歩くのがやっとです…
そんななか、常連のタカコさんはスイスイと中に入って帯締めや帯揚げを見せて欲しいと店の奥へ。
今の着物に合う帯周りのモノを探してまして〜。青い帯にレモン色の帯締め合わせてるけど他のアイテムないですか?
と伝えると、色別に整理された引き出しが手渡され、その中にはぎっしりと帯締めが入ってました。
青色の帯に水色も良いよね、これからの季節だったら爽やかな白でキリリと引き締めちゃう?
2人で帯締め帯揚げを選んでいたら、先客の対応終えたお店の方がこのあと色々アドバイスを下さいました。
スラリと背が高いタカコさんにお太鼓の大きさはもうちょっと大きいほうがバランス良いとか、今のコーデなら帯締めはもう少し太いほうがしっくりくるなど、長年培った着物知識を披露してくださる。
だからといって気さくに話してくださって、全然耳が痛いとかじゃないんです。
若い店員さんだけの店だと着物をあまり知らないまま接客をされることもあるけれど(私自身が若い頃に商品情報を教えられず、そのような対応してしまってたので後悔)、本で読みかじってても自分ごととしてコーディネートのポイントを教わるのでは全然記憶の定着が異なる。ルールを知った上であえて崩すほうがオシャレだしね。色んなお客様の話を受け入れながら経営されてきた方のアドバイスは貴重でした。
普段着物としてあわせるなら、帯の柄にも使われてるこの色の帯締め(赤紫)がオススメ、この色の帯揚げ(ターコイズ)は万能で使いやすいですよ。
赤紫やターコイズなど、それ私も常に着物コーデで使いまくってる色たちだわ!!
勧められた帯締めと帯揚げをお買い上げになったタカコさん、その場で早速結び直しました。
着物好き同士で着物屋さんに出かけると、こういう意見交換できるから更にテンション上がるよね。自分の好み、相手の好み、体型や性格も異なるからこそ新発見もある。
その後はお店の方とタカコさんがお仕事の話など語ってたけど、私はその間に店の商品を改めてチェック。
今昔きもの 「ギャラリー鳥澄」さんの、引き出しの中には材料用にカットしたハギレもたくさん引き出しの中に入ってる。手芸する方は楽しいだろうなぁ〜
こじんまりした店内には戦前の子供着物から半幅帯やポリエステル着物も扱ってて、帯締&帯揚げは、国産5,000点を超えてるって。
ただ吊るしで販売してる着物は少なく、透明な袋に入ったまま棚に積まれてるので好みの着物を自分で見つけるのは大変かも。
私は結局今昔きもの 「ギャラリー鳥澄」さんでの収穫なしでした。タカコさんが素敵な帯締め帯揚げをGETできたから◎
お店を出て、駅前のカフェ「THREE TEA CAFE」でまたおしゃべりし、「ブランジェ浅野屋 自由が丘店」でパンを買い込み自由が丘散策おしまい。
おまけ:自由が丘「浅野屋」のパンで晩餐
土産として買って帰ったパンは、赤ワインと共に夕飯で美味しく頂きました。
外側はこんがりパリッとハードな噛みごたえなのに、中はなぜか普通のフランスパンとかよりも全然ふんわり柔らかい。「ラム酒漬レーズン」や「ブルーベリー」、季節限定「さくらsweet」の3種、ほのかな甘味で幸せ♪
銘仙縦縞着物に唐花紋の名古屋帯コーディネート
最後にこの日の着物コーデご紹介。雨の予報だったので、ブーツとベレー帽をあわせた和洋MIX着物コーデです。
最近疲れるからヒール無しの編み上げ本革ブーツに買い替えたのだけど、安全靴のようにゴツい印象になってしまった…
縞の銘仙着物に赤茶に青と黄色の3色使われているので、その中の2色が入った帯を締めてみました。実はこの帯かなり濃いショッキングピングです。使いづらいのでくすんだ色の梅柄羽織と帯に巻いた白レースで面積を減らしなんとかカバー。そして今昔きもの 「ギャラリー鳥澄」の人もおっしゃってた合わせやすいターコイズの帯締め帯揚げが大活躍です。
着物は袖を通す人が少なく他人との比較対象が少ないから、好きに着ることができ楽しいなぁ♪
この羽織や銘仙着物の購入については、こっちで紹介してるので合わせてぜひ読んでくださいね↓
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