偽装請負の疑いがあった前職の業務委託契約を終了し、新たなキャリアをスタートさせたWebデザイナーのなべっちです。
以前の会社との取引終了は勇気がいる決断でしたが、現在は別の会社と契約し、フリーランス業務委託3年目を迎えました。
幸いなことに、新しい取引先は地方から東京に変わり、業務内容も変化したことから、月額報酬もアップし、Webデザイナーの平均年収より高い収入を見込めるようになりました。

報酬が上がれば、負う責任も変わってくる――。
今回は、収入アップとともに変化した私の「働き方改革」と、新たな挑戦についてお話しします。
営業なしで単価が急上昇!仕事獲得のリアルな裏側
偽装請負の会社にも、当時は気を遣って法律的な指摘もできませんでしたし、何より私自身がスキルに自信がなく、フリーランスとして新規の営業をする能力もありませんでした。
実は、次の仕事が決まったのは、他でもない「偽装請負のようになってしまった前の取引先の前任者」のおかげでした。
前任者が東京のスタートアップ企業に転職した後、私に仕事の協力を依頼してくれたのです。スタートアップ企業では、「知人紹介」で協業する人は、仲介マージンが発生せず、スキルや人格もわかっているため推奨されるとのことでした。
地方の仕事と並行して、半年前からお手伝い程度の業務量として引き受けていましたが、どんどん悪化する私の待遇を見かねてか、最終的に「業務内容のステップアップと報酬増額でのフルコミット」として誘われました。
仲介手数料の中抜き料金が含まれない分、単価が大幅に上がり、キャリアもステップアップ。すべての関係がすっきりした今だからこそ、一連のリアルな経験を記事に書くことにしました。
働き方と役割の変化:デザイナーからディレクションへ
新しい業務でも、働き方は今までどおり在宅でのリモートワークを継続しています。しかし、仕事の役割は大きく変化しました。
| 前職の業務 | 新しい業務(比重増加) |
|---|---|
| UIデザイン、コーディング | Web制作ディレクション業務、新卒ハッカーの指導 |
私は今、ECサイトUIデザイナーという立場から、グロースハックのヒップスター(デザイナー)としての役割を求められています。具体的には、新卒のWeb制作初心者ハッカー(開発者)の指導、工数管理、品質チェックを任されています。
オンラインスクール状態の指導と新たな課題
新卒のメンバーには、いずれ開発者(ハッカー)として自立してもらうとはいえ、今はUIの理解を深めてもらうため、画面設計から指導しています。
ビデオチャット「Whereby」や「Slack」で連日指導しており、まるでマンツーマンのオンラインスクール状態です。
- 楽しさと手応え:
制作業務を教えるのは楽しいですし、相手が賢く理解が早いので楽だと感じています。 - 最大の課題:
しかし、グロースハックにおいて私自身が弱いマーケティング分野の分析作業が慣れず、現在はそこが喫緊の課題となっています。
正念場:「生産性の高い働き方」への挑戦
現在のチーム構成は、ビジネス担当のハスラー(ビジネス担当)が主導しています。彼からは、「いずれ制作自体はチェックだけで、作るのは全て私に任せたい」という要望があります。
これは、デザイナーとしての役割と責任が大きく変わる「正念場」です。
私が今取り組んでいるのは、まさに最近注目されている「生産性の高い働き方」そのもの。働く場所は関係なく、より価値の高い成果を出すことが求められています。
収入が上がった分、責任を果たし、この新しいポジションを確立できるように頑張ります。仕事がなくならないように、これからも努力を続けていこうと実感しています。

