40代のフリーランスWebデザイナー、なべっちです。
以前、人脈のおかげで収入アップとグロースハックのチャンスを得たことをご報告しました。現在はスタートアップ企業1社専属の在宅業務委託で、時間にもゆとりがあり、収入も平均Webデザイナーより上という、Happyな生活を送っています。
2019年4月からは、Google広告運用、Analytics(アクセス解析)など、マーケティング分野にも挑戦し、日々奮闘していました。
しかし、先週末のチーム合宿後、取引先の担当者からポロッと出たある一言が、私の心を深く抉りました。

業務委託はOKだけど、社員じゃ無理。
新しい挑戦と、内包する不安
昔は正社員としてやりがいがあったものの、結婚退職後に迷走した私は、今の通勤なし、時間融通の効く業務委託という働き方に満足していました。売上に対する重たい責任もなく、家事もすべてこなせるゆとりがあるからです。
2019年4月からは、広告運用やアクセス解析などのツールに翻弄されながらも、Webデザイナーとして守備範囲を広げるべく、マーケティングの勉強に励んでいました。
そんな中、合宿には新たにデザイナー上がりの正社員メンバーが加わることになり、「今後は彼女が主導権を握っていくんだろうな」という一抹の恐怖を覚えていました。
【衝撃】なぜ「社員じゃ無理」と言われたのか
合宿後の打ち上げの席。交流を深めていたとき、担当者さんから発せられたその言葉に、私は深く凹み、そして「そうだよね」と納得してしまいました。

40代Webデザイナーとしての「スキルや意識の足りなさ」が問題だね。
突きつけられた現実です。
自己分析:40代で抱える「成長の壁」
頭ではわかっています。この年齢になれば、手を動かすスキルよりも、マーケティングやディレクションでチームを動かす力の方が強く求められるということを。
しかし、私の現状は、理想とはかけ離れていました。
- マーケティングへの苦手意識:
未だにAnalyticsなどのツールを見るのがよくわからず、困惑気味。 - ディレクションへの自信のなさ:
経験は積んでいるものの、自信を持って主導できていない。 - エンジニアリングからの逃避:
JS(JavaScript)も、できる人がいるから任せた方が早いと思って触りたくもない。
レスポンシブのマークアップに自信があっても、「UIデザイナー」という専門性だけでは、40代の市場では厳しいという現実を痛感しました。

短い周期で、仕事への不安が定期的にやってくる。
尽きない焦燥感と、自己への悔しさ
フリーランスは、社員のように会社側から体系的な勉強の場を提供してもらえるわけではありません。自分で学び取っていかないと、時代に取り残されます。
なぜ他の人たちは、マーケティングやプログラミングを同時にサクサク習得できるのだろうか。ステップアップできない自分が悔しいです。
「年齢を重ねているのに、スキルが足りないと思われているのは仕方ない」――この現実を直視しつつ、自分で営業もできず、ただ**「コツコツと良いものを作り上げたい」**と手を動かすことしかできない自分に、もどかしさを感じています。
結論:正社員にこだわらず、得意な分野で価値を高める
不安があるなら取り除く努力をするべきだとわかっています。
しかし、苦手なことを無理に極めようと、自分の情熱まで失う必要はありません。

それでも、今のUIの仕事は好き!
できないことにめげても仕方ありません。今はまだ、私のようなUIデザイナーに需要があります。その「得意な領域」を大切に拾い、そこで価値を提供し続けること。
コロナが収束し、人手不足が叫ばれる今でも、正社員採用は厳しいかもしれない。
だからこそ、正社員という「立場」に囚われるのではなく、フリーランスとして「市場が必要とするUIの価値」をどこまで高められるか。それが、今の私が取り組むべき道だと信じています。

