WEBクリエイターになり、いつの間にか7年が経ちました。久しぶりに自分を振り返ってみようと思います。

WEBクリエイターを目指す

WEBの世界に興味を持ったのは、30歳を目前にした時。8年務めてた設計会社の業績がヤバくなってきて転職考えてた時期でした。

正社員で年金もらえるようになるまで働き、自分の稼ぎで生活したい。30歳で未経験の正社員は難しいと思ったものの、ものづくりが好きだし、まだまだ伸び盛りのWEB業界はチャンスあるに違いない!と考えたんです。

テレビ録画は赤いボタン押すだけ!予約の仕方なんかわからん!と思うほど、機械が嫌い、英語が苦手、取説なんて読むのまっぴらな体質だったんですけどね。

30歳で未経験だと仕事がなかなか決まらない

昼間はOLしながら夜間WEB制作スクールに通って勉強し、30歳にしてWEBデザイナーにになる。2005年当時は女性の習い事で人気の職種でもあったけど、未経験だとなかなか雇ってもらえませんでした。

何度も落とされ見つけたのが時給900円のアルバイト
いままで設計会社で正社員してただけに、年収がすごく下がる…

webデザイナーになるまでの9年間正社員時代

前職は就職氷河期の中で150社郵送で資料請求して全落ち、年末に親が知り合いのとこに頼み込んでくれ、やっと掴んだのが基本給13万円の設計会社CADオペレーターでした。コネといえばコネだけど、2005年短卒女性の平均初任給16万4200円で、残業20時まで必須、9年頑張った自分を褒めたい。

ネットが当たり前の今の世代、郵送で150社資料請求の大変さなんて、わかんないだろうなぁ。手書きじゃないと失礼にあたる時代だったし、切手代もばかにならないのに、集団面接を受けさせてくれたのが3社しかなかったなんて…

住居手当や残業代が数万円あったからましだったけど、9年間正社員で働いて基本給1万円も上がりませんでした。それでもそのまま同じ分野で転職活動すれば、web業界の転職ほど苦労することなかったかもしれません。ただ退職する最後まで土木業界は苦手でした。今思えば、それでも異業種に移るなんて惜しいことしたのかも。

web制作会社で下積み激務アルバイト

最初に勤めたweb制作会社のアルバイトは毎日9時から22時まで働き、休日も仕事が仕上がらず持ち帰りでした。

2年は修行!と決めて仕事してたけど、体力精神的に辛い日々

地図やバナー作成から始まり、慣れてきたらデザイナーが描いたラフをスライスしてショップASPにてコーディング作業です。物販サイトの制作をやっていたけれど、徐々に医療や工業など様々なジャンルの中小企業向けトップページデザインを任されるようになりました。

毎日1サイトのペースでトップページデザイン制作に追われます。

気付けば正社員がやりたがらないクレーム案件ばかり担当です。正社員は新規サイトの作成数で評価ポイントがつくけれど、デザイン修正対応は評価されないため、作り直しを何度もさせられるクレーム案件は評価対象にならなかったんですよね。

仕事に慣れてきたら、制作補助のバイトなのに数百万円のサイトコンペデザインの仕事もふってきて、職場でお泊りしてもう体力限界…

結局2年を目標としてたけど、顔面ステロイド軟膏手放せなくなり1年半でリタイアとなりました。

UIデザイナーとして転職

転職して次のお仕事はサーバー会社でUI開発です。WEBデザイナーを2年もしてなかったのに、当時はまだ浸透していなかった管理画面などのUIデザインのお仕事。

デザインだけでなく市場調査や企画設計など行い、システムをなかなか理解できないながらも、開発さんと話を進めてました。

開発チームでデザイナーは私だけ。常に不安がいっぱい。
でも新しいことも楽しかったし、仕事としては充実してました。

この時期SNSビジネステンプレート制作に取り組み、クリエイターさんへの外部発注もさせてもらい、学ぶことが多かったです。

ドットネットのプログラミングにデザインあてこんだり、Ajaxって何?と思いながら作っていたことが懐かしい。

ところが業績悪化で開発部署が1年ちょっと消滅、開発から自社のWEBサイト制作へ回されました。商品開発とWEBサイト運営は立ち位置が全然違う。

使い勝手を一番に考えデザインしてたときとは違い、とにかく売ることが大事。開発で企画やってたんならと販売サイトの設計依頼されたけど、ライティングできないしマーケティングもわからず「売る」の観点が理解できてない。だからディレクターに依頼されたことをただ作ることになります。

同じ部署の人達はseoやマーケティングの勉強を職場で受けてるのに、システムのUIデザイナ気取りで全くマーケやseoを勉強してこなかった私は、また出来ないことへの自信喪失となりました。

テクニカルサポートにもいたことあったし(電話とってないけど)営業や色んな部署に異動され学んだけれど、ものづくりしたくてweb業界来たのにこういうことしたかったんだっけ?

36協定をきちんと守ってくれてる会社に4年いて、いまさらハードな制作会社へ転職なんて耐えられる?もうWEB制作から離れたい…

技術の変化が早いweb業界から、伝統を守る着物業界へ

そんなとき着物の魅力にとりつかれました。いつまでもWEB制作現場で制作し続けられるのか?と不安がよぎっていた時に希望の光です。

女の子なら、誰でも着物を着てみたいって願う人が多いハズ。

着物は自分で着れるようになるのはハードル高いし、お店は高い商品売りつけられる不安があります。

幼稚園のように最初の一歩、着物の着かたを学びたい人に教える教室を開こう。自分で着れる喜びを実感し、着物コーデを楽しむ、そのお手伝いをしたい。

でも人に着物を着せる仕事はしたくない。フォーマルの着付できてこそ着付の先生。人に着せないのに教えるの?とみんなに言われて心折れました。自分の気持ちはそこまでだったってこと。

実店舗のある着物屋さんでWEB事業として働くも、ここでは書けない内容のことがいっぱいありました。斜陽産業だから?趣味の世界での職場では、100名以上社員がいた会社の働き方が災いする?結局職場の人たちと考え方が合わず着物業界から撤退。

WEB制作の現場へ戻る

結婚したけれど今後の仕事どうする?着物業界も諦めてしまった私は、しぶしぶWEB制作の現場に派遣として戻ります。

見つけた仕事はPCサイトのスマートフォンサイト化。配布されてるスマホテンプレートにデザイン・カスタマイズはしたことあるけど、すでにあるサイトのスマートフォン化はきちんと勉強が必要です。やったことないお仕事だったけど、ゴールデンウィーク開けの就業とあって、GW中にスマホ制作関連の本3冊勉強しweb制作に復帰です。

派遣された会社は、健康食品扱ってて基本電話メイン、WEB担の子は全然コーディングがわからなくて派遣にスマホ対応依頼してきたぐらいなので、周りには聞く相手もいなかったけど時間をもらえたのでみっちり取り組むことができ力がつきました。

スマホ対応完了し派遣満期終了となった現在、スキルがちょっぴり足りないけれど上場企業にてスマートフォンのフロントエンドエンジニア(派遣)にすすみます。

アルファベットも機械も苦手なのにエンジニアさん、ディベロッパーさんですって。もうこの機械が苦手なんて言い訳言えなくなってきました。

今まで適当にコピーや修正で使ってたjavascriptもいい加減いちから勉強しないとやばすぎる。WEBついて7年、まだまだ勉強しないとついてけません。

過去に開発やってて楽しかったけどそれは企画、調査、デザイン。今度はがっつりエンジニアとして開発です。

年齢が不安をよぎるけど、なんだか数学解ける瞬間みたいで楽しい。デザインはやらない期間増えるからさらに落ちていく?

WEBデザイナーの道に進もうかな?と考えている人へ

時代の変化で覚えるの沢山あり大変だけどやればやるだけ実力がものをいう世界、今がどんな状態であっても一流企業で働くことも夢じゃない、30歳から始めた私が言う、がんばれ!

嫌々働いてても体によくないです。

どんな仕事であれ自分がどうなりたいかしっかり目標を持てば、しんどい時もこれが糧となると思って頑張れるだろうし、続けてても…と思うなら環境を変え成長できるととこへ移るのも一つの手段。だらだらと自分をごまかして続けてたら精神的にも病んじゃいます。新しいこと自ら学んでいかなかったら今の時代取り残されちゃう、ファイトーッ!