2016年の新春から始めた在宅ワークは、気づけば5年目に突入しました。
40代半ばとなっても「フリーランスのWebデザイナーとしてやっていけるのか?」と不安に思う方は多いでしょう。私自身も以前は偽装請負の疑いがある時間拘束に悩まされていましたが、現在は契約を改め、真の自由裁量権を得ています。
その結果、私の働き方と生活は大きく変わりました。
既婚・子供なしのDINKS家庭である私が、高い報酬と時間の自由を両立し、昼間にスポーツをルーティン化できた「生産性重視の1日」を、タイムスケジュールとともにお見せします。
Webデザイナーの1日タイムスケジュール
| 時間 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 8:00 | 起床 | IT業界は10時始業が多く、朝はゆったり。 |
| 8:00-10:00 | 朝食・家事・勉強 | 昼食の下ごしらえや、マーケティング記事のインプット。 |
| 10:00-11:30 | 仕事 (朝の集中タイム) | リビングで好きな音楽をかけて集中。Slackでのやり取りが中心。 |
| 11:30-13:10 | 水泳 (フィットネス) | 【最大の変化】 以前は不可能だった昼間の運動をルーティン化。 |
| 13:10-13:30 | 昼食・家事 | ジムから帰宅後、朝作っておいたご飯を食べつつ、洗濯をする。 |
| 13:30-19:00 | 仕事 (午後のメインタイム) | アップテンポな曲をかけ、適度な家事を挟みながら集中。 |
| 19:00-21:30 | 夕食・家事 | 帰りの遅い夫に合わせて夕飯準備。 |
| 21:30-25:00 | ブログ編集・プライベート | 自由時間。自分のスキルアップや発信活動に充てる。 |
| 25:00 | 就寝 |

【最大の変化】昼間の水泳が可能になった理由
以前の契約との決定的な違い
以前の取引先との契約では、時間に関してとやかく言われる雰囲気があり、スポーツは晩や週末に通うしかありませんでした。しかし、今の取引先は時間に関して一切とやかく言いません。
これは、契約形態が請負契約ではなく委任契約であり、「成果」が報酬の対象となっているからです。仕事が完成しようが遊んでいようが関係なく報酬をいただく代わりに、結果が出なければ次の契約更新はないという、クビにできるノマドワーカー社員のような働き方です。
この真の自由裁量権を得た結果、私は昼間の水泳をルーティンワークに組み込みました。
- フィットネスはマンションの隣で移動時間2分。
- 昼間はプールが空いていて、1コース貸切状態で2km泳げる最高の環境。
- 正社員時代には憧れてもできなかった昼間のスポーツを、今、実現できています。
40代フリーランスのキャリアと現実的な不安
働き方は自分で決める
40歳を過ぎてフリーランスとして働き、「自分の時間、報酬は自分で決める」という自己啓発本にある言葉が、ようやく実感できるようになりました。安い賃金で嘆くのも、その仕事を選んだのも自分なのです。
- キャリアの迷走:
CADオペからWeb業界へ転向し、バイト、派遣、ブラック正社員と転々としたのはすべて自分の選択でした。 - 実力への不安:
こんなに転職しても人脈が少ないのは、実力に自信がないからです。「今の取引先が切れたらどうしよう」と常に怯えています。
だからこそ、何万円もするセミナーを自費で受けに行ったり、読書、勉強は欠かせません。
業務内容の多様化と課題
Webデザイナーと書きましたが、実際には一切デザインせずに記事のリライトを数ヶ月続けた時期や、Google広告の設定、ダウンロード資料の作成に追われている時期もあります。直近では簡単なVue.jsぐらい書けるように求められたりもしています。
- 役割の拡大:
業務委託では、担当者が楽になるなら何でもやる「何でも屋」になることもあります。 - コミュニケーションコストの削減:
私の場合、「いつでも取引先へ顔出せるよ」と伝えているほか、こちらからサイト改善提案やスケジュールプラン、要件作成など、積極的に仕事を取りに行っています。これにより、担当者はコミュニケーションコストがかからず楽だと言ってもらえています。
最後のメッセージ:フリーランスの価値と継続の秘訣
在宅ワーカーは楽そうに見られがちですが、自己管理ができなければダメになります。社員のときのような指導環境はないため、自分で積極的にスキルを高めないと取り残されますし、給料も自分で交渉しないと価値が上がりません。
- 受け身はNG:
「言われたものをやる」という受け身の姿勢では、報酬が低くなったり、契約に結びつきづらくなります。提案力と自発性が命です。 - キャリアの維持:
そもそも私はフリーランスになりたかったわけではなく、転職活動の恐怖から以前の会社にすがって仕事をもらい、今の状態になっています。もし条件が見合って普通に会社勤めできるなら、通勤するかもしれません。
最後の最後に気になる収入ですが、 片手(500万円)は超え、CADオペ正社員をしていた頃の年収の2倍以上となりました。

フリーランスを考えているなら、穏便に退社し、属していた職場の人たちの繋がり(人脈)を握っておくのが、最もオススメです。この生活が維持できますように。

