9月敬老の日に開催された大江戸骨董市で、地味だけど気になる黒い着物にひとめぼれをしました。
シックな黒地に飛び柄のカラフルな蝶々が可愛い!だけどなかか購入に踏み切れない。
ということで、買うのに悩んだこの着物についてご紹介します。
倭ノ蔵 – 大江小戸骨董市
気になる黒い着物を販売してたのが「倭ノ蔵」さん。
大江戸骨董市でいつも「着物の越田」さんのところへ遊びに行ってるんですが、店主にオススメ商品ないですか?と尋ねたら、ここのお店を紹介してもらったんです。
うちの店ばかり紹介してもらって悪いから、ご近所のお店もどぞ。
家に帰ってから気づいたんですが、2年前「倭ノ蔵」で銘仙着物を買ってました。
当時も大島紬がずらりと並び、フォーマルな袋帯が多かったからあまり変わった印象はないはずなのに、出店位置が違うだけで気づかない私…
2月21日、季節外れの20度を超え、5月並みの暖かな陽気に恵まれて大江戸骨董市へ行ってきました。今回はブログで知り合った20代のアンティーク着物好き女子と一緒にお出かけ、お互い大江戸骨董市でのお勧めショップ紹介です。 朝 …
ぶらりと立ち寄った「倭ノ蔵」さんで、一番手前に積まれてる着物になぜか惹かれてしまいました。
気になる大島紬
なんとなくヒンヤリとした手触りからして大島紬やわ。
しかもしつけ糸が付いたままなんてラッキー♪
八掛は大島紬によくある赤ではなく、落ち着いた渋い柿色。
おばあちゃんになってもずっと着れそうな感じです。
華やかな蝶々柄が素敵!
黒地にいろんな色が使われている柄だから、その色に合わせて帯や半衿など持ってきたらおしゃれをさらに楽しめそうです。
この着物に、赤い帯を合わせても良いですよー
そう言って売り場に並べていた赤い帯を重ねて、見てせてくれました。
赤い帯は、いかにも昭和感満載の垢抜けない感じになるかなぁと思ったけど、大島紬に赤の帯はやはり鉄板だわ。
紫色の帯で妖艶な雰囲気も出来そうだし、着物と同色の黒い帯でワントーンコーディネートもクールで良さそう。
地空きとは?
お店の人がこの着物について、地空きと言ってました。
帰宅後、その言葉が全然思い出せず、faebookのきものグループに聞いたら、皆さんいろいろ教えてくれたんです。
“地空き”とは、読んで字のごとく地が空いていること。
一つずれると柄が変わるので手の混んだ大島らしい。
そしてこの着物の蝶の部分はTの字、”片ス式(カタス)織”と言うんだって。
大島紬を沢山お持ちの愛好家さんから伺いました。
ただ、織工や紬関係者では”飛び柄”と言うそうです。
たしかに!飛び柄であれば小紋着物でも聞いたことある〜
こちらは奄美大島で大島紬を織っていた方に教えてもらいました。
せっかく本場で織ってた人と話せるのであれば!と「飛び柄だと手の混んだ大島として大変ですか?」聞いてみると、絣部分が少ないので慣れてしまえば早く織れる柄とのこと。
ベテランさんだと、絣の部分を輪ゴムなんかで括り、あとは地空きなんでしゃーしゃーと織れば10日で一反は織れるらしい。龍郷柄だとベテランで2週間位らしく、それを比べれば確かに早く仕上がりそうだよね。
大島紬は日本で広く愛されてきたため、情報を持ってる人が多く、facebookでは盛り上がって教えていただいたことに感謝。
facebookの着物ーきものーでは、わからないことを気軽に質問でき、先輩方がいろいろアドバイスくれるので、着物好きの皆さんにオススメです。
購入になかなか踏み切れなかった理由
この大島紬にひとめぼれしたものの、買うまで2時間近くかかりました。
なぜなら、1万5千円以上したから。
どうせ高額出費するなら、カラフルなアンティークの錦紗着物とか買いたいやん。
悩んでいると店の人達が、値下げの話が…
18,000円に下げましたが、前のお客さんで17,000円と言ってしまったら、その価格でいいですよ。
リサイクル大島紬は25,000円前後ですね〜
たしかに以前雪輪の大島紬を買ったときは、今回目玉商品!とばかりに18,000円の値が付いてました。
開催日にたまたま知った銀座今昔きもの大市、そこで大島紬に一目惚れ。好みじゃない八掛だけどどうする私。
値下げしてくれるからありがたい!
でも高額出費なら、若い子も喜ぶカラフルではんなりしたアンティークの錦紗着物が欲しいんだよなー
どんどん若作りで痛いオバサンになっていきそうで、手を出すのが悩み買えてないのだけど。
それに比べてこのシックな大島は、歳を重ねてもどんどん活躍の機会が有りそう。
キュートな着物と年齢にふさわしい着物、どっちにお金かける?
毎度の悩みです…
もちろん歳を重ねたって、シーラさんみたいに少女のようにかわいらしく、素敵な着物コーデをする方はいらっしゃる。果たして私がその技量を身に着けられるのか…
購入を決めかねて、うろうろ…
なので悩む大島紬を羽織って見ることにしました。
鏡を見てみると、やっぱりテンション上がる\(^o^)/
いや、しかし身長152cmの私には159cmの着物、大きいなぁ…
八掛をもっとインパクトある色にいつか変えたいから、そんときお直しすればいっかな。
試着を終えた後、それでも決めかねていたので、いったん頭を冷やして本当に欲しいか考えようと、大江戸骨董市をひとまわり。
なんだかんだ言ったって、大島紬は着心地良いし、派手さはないからこそコーデを色々楽しめる。これだけ気になってるのだから手に入れてしまおうということで、今回も長く付き合える一枚を購入しちゃいました。
お仕事頑張ろう!
また、この着物でいろんな帯を試してみよっと。寒くなったら披露するのでよろしく〜