着物は高いからお仕立てなんて無理!安いリサイクル着物で十分楽しめる!
着付けを覚えたての頃は続けるかわからない趣味に何万円もかけられなくて、ずっとそう思い込んでました。だから肌着以外の新品アイテムを買うのを躊躇してたけど、機会あって阿波しじら織の着物を誂えることに。
その結果、着物の価値観変わりました。新品誂えでも、阿波しじら織ならコスパかなり良いんじゃない?着物初心者こそお仕立てしたほうが良いのでは?と。
そう感じたそのオススメ理由と、仕立てて10年目の現在をあわせて紹介します。
阿波しじら織のお仕立てが、着物初心者にお勧めな7つの理由
阿波しじら着物を着物初心者のときに勧められて良かった点、7つピックアップしたのでご参考にどうぞ↓
- お誂え=オーダーメイドなのに、仕立て代込でも2万円台から作れる
- 木綿の普段着物だから、家の洗濯機でも洗えてお手入れ簡単
- 絹と違って雨の日も怖くない
- シボが立ってるから肌に張り付かず、サラリとした着心地
(汗っかきの人やホットフラッシュで困っている方にも良いかも) - 春先から秋頃まで気温20度くらいから着用可能、温暖化で長い期間楽しめる
- 真夏は肌着の上に直接着ることで、浴衣としても着用できる
- マイサイズのお仕立てだからこそ、おはしょりや衣紋など綺麗にキマる
お仕立ての注意点
誂える場合は手作業だから仕立てに時間がかかるので、ゆとりを持ってオーダーしましょ。
1ヶ月以上みといたほうがいいかも。急いでる場合は、仕立て上がりの商品も検討あれ!
阿波しじら着物を誂えた時のこと
着物店員のごとくメリットを並べてみたけれど、阿波しじら織は販売したことはないし、誂えたのはまだ1枚だけ。なので購入した当時のことを振り返ってみます。
阿波しじら織りに出会ったのは、着付け講師の勉強してた2011年のときのこと。着付け教室では和裁教室も併設してて、そちらでは反物もたくさん扱っていたんです。
何度も反物を眺めているうちに「阿波しじらなら、マイサイズでも安くお仕立てできるよ」と勧められたのがきっかけでした。
当時は今以上にアンティーク着物にハマっていて、特に新品なんて高価なものは必要ないと思ってたけど「マイサイズの着物で着付けをしたら、全然ラクに着付けることができるよ。阿波しじらは安くて着心地良いから、誂えてもお得」と言われ、何度も反物を見るうちに期待感が高まり〜
お店では、さらに涼しげな襦袢反物も並んでて、通うたびに目にするからたまらない。「着物を誂えるなら、これからの季節にぴったりな涼しい爽竹の襦袢もいかが?」と勧められる。
袖丈バラバラなリサイクル着物ばかり買い、襦袢のサイズ問題を抱えていただけに、着物と一緒に襦袢を誂えるなんて最高の贅沢。当然サイズが合うわけで魅力的だわ。
着物と襦袢の2枚で5万円もしなかったはず。どうする私。
着付け教えることになるなら、お仕立てのことも知っといたほうがいいか、人気落語家さんも買いに来る仕立ての上手な店だしね!ということで、お誂えに踏み切ったんです。
仕立て上がって袖に通してみると、ほんとマイサイズなだけに着やすい。しかも涼しいし絹と違って扱いがラク。だから当時は仕事着として頻繁に着てました。
阿波しじら着物を誂えて10年目の悩み
阿波しじら織りの着物を誂えてから10年経った今、体型もそれをど変わってないので今でも家用に着てます。着物は洋服と違い流行も緩やかで時代遅れとすぐにはならず、またその年齢なりの着こなしができるのがありがたい。
ただ当時でも少し気にしてたんだけど、阿波しじら織ってシボが立つ素材だから、膨張して見えるのが悩み。有松絞りの浴衣もそう。誰も気にならないよ!とは言われるものの、どうしても鏡越しの自分が普段見る体型より大きく見えて仕方ないんです。
そして赤と青の縦縞を選んだせいだからなのか、肌の色に合わない気がしてテンションがあがりません。木綿の阿波しじら織だから!というより、コーデに自信がないけど着心地は良いから家用、雨の日用の着物になってしまいました。
鰹縞の紺色とか、やっぱり濃い締まった色が着たい…
10年ぶりに阿波しじら織の着物を新調したいなぁ
三色団子の水引かんざしで可愛いをプラス
テンション上がらない着物コーデには、好きな和装小物を足して自分を盛り上げる。
今回は、カレンブロッソのセールでゲットした「三色団子の水引かんざし」を投入。可愛いけど小ぶりで使いやすく40代の私でも抵抗感なく使えます。
今回カレンブロッソ東京ミッドタウン店へは友達のデビューお供だったので、私は買う予定ナシ。でもね、やっぱり店に行くとどれも魅力的にうつるんです。今回も自分にご褒美ということで〜 三色団子の水引かんざし 店内の一番目立つ棚に …
帯まわりアイテムのみ、わずかな違いの3色対決
髪型はサクッと決まったのに、帯まわりが決まらない。悩んだ結果、生成り、青、赤と多色の縞が織りなすカジュアルな阿波しじら着物に、白い帯をあわせて初夏らしいコーデにしてみました。
帯はピンクに黄色、焦げ茶に抹茶と多色で、どんな着物でも合わせやすい万能アイテム。半衿も同じ水玉でマルチカラーにしたから、帯まわりは何色でもどんとこいです^^
[Part1]ブルー系:髪飾りと合わせた三色団子コーデ
まずは髪飾りと合わせて三色団子の帯留めをチョイス。帯留めもピンクに白、緑と多色だから、帯締め帯揚げは色々合わせられるけど、爽やかスッキリ水色コーデです。
[Part2]ピンク系:天然石+パール帯留めのスィートコーデ
やっぱり、多色とはいえ赤系の着物だから、帯まわりもピンクにしてみる?
引き出しから見つけたのは、自分で作った天然石「インカローズ」に「パール」で縁取りした帯留め。濃いめの赤紫三分紐でひきしめたけど、カジュアルな阿波しじらには帯留めがちょっと重厚感出過ぎてるかなぁ…
[Part3]グリーン系:刺繍ビーズ帯留めの新緑コーデ
最後は抹茶色の刺繍ビーズ帯留めに真田紐を使ったおとなしい色合いのコーディネート。年齢的にはコレがふさわしいかな?
茶道の桐箱でよく使われてる真田紐は、丈夫に編まれた綿素材。絹のような光沢感がないので、木綿の阿波しじら織りと相性が良いです。
そしてなにより最近入手した帯留め(ヘアゴム改造)を使えたので満足♪
帯留めは専用金具が売られており、お気に入りのパーツがあれば簡単に作ることが出来ます。今回はクラフトマーケットで買ったブローチとヘアゴムのチャームで作ってみました。
さいごに
ほんとは雨の日に阿波しじらの着物コーデを色々試すだけの話だったのに、長々と書いてしまいました。袖を通したとたん、阿波しじらのお仕立てがいかに着物初心者にぴったりか伝えたくなってしまい、また購入当時のことも思い出してしまったから。
結局のところ、最近はこの着物の色が好かなくなってしまい、グダグダ悩んで悪あがきの帯まわり検討し、やっぱり髪留めと同じモチーフでお散歩しただけのことなんですけどね。
小雨なら怖くない阿波しじらのお着物、雨に強いカレンブロッソ草履をはいて、白い傘をさして歩く、雨の日テンション上げたい着物コーデ検討日でした。