360度、妖怪が迫る!寺田倉庫で味わう『異世界没入』体験記

360度、妖怪が迫る!寺田倉庫「動き出す妖怪展 TOKYO」体験記のメインビジュアル

天王洲・寺田倉庫の一角に現れた、少し不気味で魅力的な入り口。 一歩足を踏み入れると、そこには最新テクノロジーによって命を吹き込まれた妖怪たちが待っていました。

今回は、視覚・聴覚に加えて「香り」まで取り入れた演出で話題の「動き出す妖怪展 TOKYO」へ。
怖がらせるというより、映像美と空間演出で世界に引き込まれるタイプの展示です。
圧倒的な映像美と世界観に包まれる「没入体験」の様子を、会場の雰囲気とともにお伝えします。

360度、全方位が妖怪の世界!

森の中を巨大な蛇が動き回る没入型シアターを楽しむ来場者の様子

会場に入ると、そこはもう異世界。
360度壁一面に映し出されるダイナミックな映像は、まさに圧巻の一言です。

映像のアングルがぐるぐると回り込む演出があり、勢いのある場面では一瞬「おっと、酔いそう……!」となるほどの迫力。

でも、その揺れ動く感覚が、現実と非現実の境界線を曖昧にしてくれるんですよね。

出てくる妖怪たちは、怖いというよりはどこかコミカルで愛らしい動きをするものが多くて、思わず笑いが漏れてしまう。神秘的な音楽と相まって、どっぷりと妖怪の世界にのめり込んでしまいました。

「付喪神(つくもがみ)」に込められた物語

傘や提灯、器に魂が宿った付喪神たちが集う和室の展示風景

今回の展示で初めて知ったのが「付喪神」の由来。九十九(つくも)という言葉には、「百に満たぬ、しかし長い時を経た」という意味があるそうです。

茶碗、釜、太鼓、提灯。日々の様々な暮らしに寄り添いながらも、壊れたり古びたりして忘れ去られる道具たち。その「時間の重み」が、器物をただの”モノ”から”物語を背負うモノ”へと変容させた。

そんな背景を知ると、展示されている妖怪たちが愛おしくなんだか感じられるから不思議です。

妖艶な美しさと香る「妖怪藤回廊」

天井から垂れ下がる藤の花と、その間を浮遊する妖怪の巻物展示

さらに驚いたのが、視覚や聴覚だけでなく「嗅覚」の演出。
ディフューザーで香りの演出がなされていて、より没入感が増していました。

天井から垂れ下がる無数の藤。ほのかな花の香りと不穏な音楽の中、妖怪たちがゆらりゆらりと動いては消えていく演出は、ゾクッとするような美しさがありました。

藤は古くから厄除けの象徴。そういえば『鬼滅の刃』でも藤の花のシーンがありましたよね。「だから藤の演出なのか!」と一人で納得していました。

視覚や聴覚だけでなく、ディフューザーを使った「嗅覚」の演出があることで、イマーシブ体験がより進化している感じがします。

「妖怪藤回廊」で使用されている香りを再現したオリジナルデザインのディフューザー「Fuji」

会場を出たところでその香りが販売されているのを見て、「商売上手だな〜w」なんて感心したり。

クリエイターの想像力に脱帽!「妖怪百段階段」

沢山の映像の中でも、個人的に一番のお気に入りは「妖怪百段階段」です。

階段がすごい勢いで変形して、板がバタバタと跳ね上がるたびに妖怪たちがひょっこり顔を出す。階段で遊ぶネズミや、空へ伸びる階段から降ってくる大量のダルマ。コミカルかと思いきや壮大な演出に魅せられて、つい見入ってしまいました。

昔の絵師が描いた「平面のイラスト」から、ここまで豊かなストーリーを連想して命を吹き込む。自分では想像しえなかったその表現と技術力に感動。

見てるだけでHappyになれるから、まるごと1本保存した動画は、仕事の合間の息抜きに見よっと♪

歌川国芳ファン必見!「がしゃ髑髏」の衝撃

実は私、以前神戸で『俺たちの国芳 わたしの国貞展』を見て以来、歌川国芳のファンなんです。

今回、あの有名な「がしゃ髑髏」が3Dになって動き出した瞬間は、本当に感激しました!

写真だと平面っぽく見えちゃうけど、実際は暗い会場でおどろおどろしい音と一緒に体感するから、お化け屋敷みたいで最高に楽しかったな!

誰もが楽しめる、最高のエンターテインメント

動き出す妖怪展 TOKYOの展示エリア全体。壁一面の妖怪解説パネルと鑑賞する来場者たち

この展示の素晴らしいところは、言葉の壁がないこと。映像の中の妖怪たちは言葉を喋らないし、解説には英語も併記されています。子供から大人、そして海外の方まで、誰でも直感的に楽しめる作りになっていました。

最後には妖怪たちとの記念写真スポットもあり、歴史を学びながら最高の娯楽を体験できる、まさに「最高のエンターテインメント」。

河童や天狗、雪女などの妖怪キャラクターと和装の来場者が並ぶ記念写真

2次元の絵を鑑賞するだけでは味わえなかった、「妖怪はそこにいる」という実在感。 ホログラムやプロジェクションマッピングを駆使した演出は、もはやテーマパークに迷い込んだかのよう。

モニター越しでは決して体感し得ない、五感を揺さぶる「妖怪イマーシブ体験」。 もし迷っているなら、この圧倒的な没入感をぜひ現地で味わってみてほしい――そう心から思える展示でした。

これから行く方へのメモ

会場内は、写真・動画の撮影が全てOK(SNS投稿も可)
ただし、三脚や自撮り棒、フラッシュ撮影はNGなので、スマホをしっかり握りしめて撮影を楽しんでくださいね。

日本の妖怪文化と最新テクノロジーの融合、ぜひ皆さんも肌で感じてみてください!

参考リンク: 動き出す妖怪展 TOKYO 公式サイト

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