以前一眼レフカメラ実技講習でお世話になった「株式会社アント」さんのところで、個人的にフォローアップレッスンを受けてきました。テーマはビーズアクセサリーの撮影です。昔からアクセサリー撮影でずっと悩んでたんですよね。
アクセサリー撮影の悩み
2000年初頭、ビーズアクセサリーのブームが起きました。作り方の本が沢山出回り、スワロフスキーのビーズは飛ぶように売れ品切れ状態。
私はビーズブーム先駆け時に友達に誘われアクセサリーを作っていたけれど、作品を見た会社の先輩方に売って欲しいと言われて販売してたら人気に火が付きました。トントン拍子で私のビーズアクセは広がっていき、見本台帳を作らないとサンプル制作が間に合いません。見本台帳には当然作品の写真が必要です。できれば女性たちが欲しいと思えるような魅力的な写真。
ただスマホが登場する前、持ってた最新デジカメも320万画素のカメラの時代。小さくてキラキラと光るガラスのアクセサリーは、なかなかうまく撮影できませんでした。商品大きく撮影しようとしてピンぼけ、少しでも明るく撮影しようとして白く飛ばしすぎたり残念な仕上がり。
当時はヤフオクでも売ってみたかったし、写真上達は必須と思い一眼レフのカメラ教室にも通ったけど、お金がかかり続けられませんでした。詳しくはこちら↓
いまではカンタンにスマホでも撮影できるカメラ。デジカメが普及し始めた当初はまだまだフィルム全盛で、習いたくてもフィルム用の一眼レフが必須でした。
アクセサリーの販売をやめてから撮影の悩みはすっかり忘れていたけれど、カメラの先生に出会って改めて思ったこと。
フィルムカメラで挫折してしまったけど、デジイチでのアクセサリーの撮り方を教えて欲しい。
また木下先生も、撮影にかかる費用について安心させてくれるような事をおっしゃってくれたんです。
確かにアクセサリーは撮るのにコツがいるけど、最初から高い機材を買うことないですよ。
ビーズリングを撮影してみる
よく売れてたスワロフスキーのビーズリングで撮影の練習です。
- 三脚立ててカメラを固定。
- デスクライトを用意し、上からトレーシングペーパーをかけます。
- レフ版でライティングの調整。
- 完成。
デスクライトにトレーシングペーパーかけてライティングしたら柔らかい光になり、被写体のガラス面にもライトの形状が写り込まないんですね。
被写体の下の黒い影が少し気になるとこではあるけど、かつて撮ってた暗くてピントが会ってない写真に比べれば断然魅力的になりました。
ガラスカッティング面を際立たせる
ビーズリングの撮影でとりあえずライティングの仕方で差がつくというのはわかったので、次にガラスのカッティング面を際立たせます。ネックレス拡大写真のbeforeとafterを見てください。afterは、スワロフスキーのカッティング面がきキラリと反射してますよね。
ビーズリングを撮影した時は横からの光だけでした。今度はカッティング面の輝きを探りながら、上からもクリップライトであちこち光をあてて丁度いい位置を探ります。
ポイントが決まったらクリップでライトを固定。あとはタイマーでシャッターを設定し撮影完了。
なぜ三脚とタイマーが必要なの?
スナップ写真などはシャッター速度が気にするほど遅くないけど、マクロ撮影する場合は光を沢山集めるのに時間がかかり、シャッター速度が遅くなります。だから遅くてもぶれないよう三脚でしっかり固定し、指でシャッターボタンを押してカメラが揺れないようタイマーを使いましょう!とのことでした。
つるつるした面にテカリを出す
次はお気に入りのつるっとした石がついた帯留めです。
- before
全体的に同じ光を当てる。
綺麗だけどのっぺりな印象。 - after
手の平で丸くテカリが出るよう光を遮り、左上部にだけ光を当てる。
つるりとした石の丸みがくっきりな印象。
これだけでだいぶ印象が変わると思いませんか?こんなプロっぽい写真を憧れてました。
ボケ味が違う?マクロレンズ60mmと100mm撮り比べ
最後は黒蝶貝で作ったお花モチーフネックレスです。
せっかく一眼レフを手にしても、買ったときについてる標準レンズではアクサリーなど小物は大きく撮ることができません。マクロレンズが必要となります。そのレンズのなかでも色々種類があるので、60mmレンズと100mmレンズで撮り比べてみました。
結論、私の腕のせいかもしれないですが、撮りたい被写体はどちらもそんなに違いが出ません。100mmのマクロレンズの方が遠いとこからアップを撮るので、レンズ自体の陰も気にならずボケ味も良いらしいです。100mmレンズのほうが高いということなので、私は60mmで十分(^^)
一度だけでは身につかないかもしれないけれど、コツを沢山教えてもらったので何度も復習して覚えよっと。