念願のデジタル一眼レフ「Canon EOS Kiss X5」を買ったとき、「あの頃もっとちゃんと学びたかったな」と、昔のカメラ教室を思い出しました。
当時はデジカメを手に入れたばかりで、アクセサリーの写真がどうしても思うように撮れず、悩みに悩んでいた時期。
あの頃のことを思い出しながら、少し振り返ってみます。
デジカメを手に入れた喜びと、撮影の悩み
2004年、初めてのデジカメ(320万画素のサイバーショット)を購入しました。
現像代を気にせず何枚も撮れるのは本当にうれしかったのですが、室内や小物撮影になると暗い写真になりがちで、背景に青みがかってしまうことも多かったのです。


せっかく作ったアクセサリーなのに、これじゃ販売用の写真に使えない…!
習い事情報誌でカメラ教室を探したあの日
思い切って、当時流行っていた習い事情報誌『ケイコとマナブ』(今は休刊)で近所のカメラ教室を探しました。
会社近くに初心者向け講座(全8回、18,000円)を発見して申し込んだのですが、そこで告げられたのは――

フィルム式の一眼レフカメラのみ対応。デジカメは対象外です

えっ、デジカメじゃダメなの!? フィルム限定って時代を感じる…
せっかく買ったばかりのデジカメは使えず、貸出用のフィルム一眼レフを使うことになりました。
8回の講座と、毎回のドキドキ
カメラ講座はスナップフォトなどいくつか種類あったけど、時間の都合がつく講座は「テーブルフォト(物撮り)」クラスのみ。
初回は座学でカメラの基礎を学び、2回目からはスタジオで実践。
三脚を使い、露出やシャッタースピードを変えながら撮影しました。


操作を覚えたつもりでも、次の週にはすっかり忘れてる…!
6回目には奈良・今井町で撮影会。
風情ある街並みを撮るのは楽しかったけれど、露出が合わず暗い写真ばかりになったり、ピントがずれたりして四苦八苦。


うーん、これじゃ思い描いた写真にならない…!
7回目は講評会。プロジェクターで自分の写真が大きく映し出され、先生からアドバイスをもらいました。
最終日の8回目は作品発表会。A1サイズに引き伸ばすには1枚あたり別途2,500円が必要で、2枚A1に引き伸ばしたから5,000円。ゆとりある他の生徒さんは発表会のために沢山現像して展示し、羨ましかったっけ。私には授業料以外の出費がなかなかのものでした。

趣味にしては結構な出費…OLのおこづかいがどんどん消えていく…
結局、一眼レフ購入は断念
当時の先生方は「写真=フィルム」という意識が強かった時代。
デジタルはまだまだ認められていない雰囲気でした。
「一眼レフを買うなら10万円以上、さらにレンズや照明もそろえる必要がある」と聞かされ、当時の私には現実的ではありませんでした。

そこまでお金をかけるのは無理…
結局、一眼レフ購入は断念。
8回の講座で一通り学んだものの、写真から一度距離を置くことになりました。
今だから思うこと
今はデジタルで簡単に撮れて、現像代もかからず、SNSですぐ共有できる時代。
あの頃の私に言えるなら――

もう少し待てば、もっと安く、もっと楽しくカメラライフが楽しめる時代が来るよ!

