今年もぬいもの屋 個々さんの「2024個々展」に行ってきました。個々さんと初めて出会ったのは2018年の大江戸骨董市ですが、今年は10周年ということでとてもおめでたいです。ずっと同じものを作り続けるだけでなく、新たな作品を生み出し続ける個々さん。さて、今回はどんな作品に出会えるのでしょうか?ご紹介します。
金具も素敵な帯バッグ
部屋の中央に飾られていたのは、ゴージャズな雰囲気を醸し出す帯バッグたち。これまでとの作品から新たにタックが加えられたり、縫い付けてた持ち手も取り外しができたりと、少しずつ改良が加えられていました。
帯をバッグとして生まれ変わらせるのも素敵ですが、真鍮作家さんとのコラボで作ったオリジナルの持ち手も作品の魅力の一つなんです。
両親から受け継いだ7枚の着物で作るマントコート
新たな帯バッグ作品を確認した後、入口に展示されていたマントコートをじっくりチェックしました。
この作品、写真では良さが伝わりにくいのですが、実物は細部までこだわって作られており、布の組み合わせ方が粋でかっこいいです。
リバーシブルで作られているこのコートは、五つ紋の入った黒留め袖や和装コートなど、ご両親の着物7枚から紡ぎ出されているそうで、これぞサステナブルな作品だわ!と、いろんな角度からチェックしながら計算し尽くされたデザインに見入っていました。
詳細は個々さんのインスタにて↓
帯バッグの材料たち
部屋の奥には、引き出しにたっぷり詰め込まれた帯たちが飾れられています。
個展に毎年ありましたっけ?と思いながら、沢山ある帯を見てたら、なんと以前作ってもらった私の帯バッグと同じ帯を発見!!
この日もその帯バッグで個展にきてました。あの帯がこのバッグになります↓
修復?2代目作成?銀色帯バッグ
4年前に個々さんに作ってもらったこの帯バッグは、銀糸が使われていてゴージャスなのに普段使いにも最適で、着物のときだけでなく仕事のときにも愛用していました。その結果、ヘビロテしたことでバッグの縁部分がほつれてきてるんです。
古い帯地で補強もせぬまま、使うたびに脇でこすれてたら、痛むのも仕方ないんですけどね。
最初は縁の部分だけパイピングをしてもらうつもりだったんですが、個展で同じ帯に再会して心が揺れ動く…
そして個々さんから提案がありました。
今のやつは同じ卵型帯バッグで、もっと遊べますよ!
パーツを部分的に外せて気分転換できるし、帯の痛みも軽減。
このままでも使いやすくて気に入っているけど、同じ帯バッグを改良してもう一個作ってもらえば、もっと使い勝手良くなって快適かも。
ということで、全て手作りで同じものは一つとない完全オーダーなので少し高めの買い物になりますが、来場記念として30%オフにしてもらい、帯バッグを作ってもらうことにしました。
最後に
今年も新たなアレンジを効かせた作品を見ることができ、楽しかったです。
個々さん、2代目の帯バッグ制作よろしくお願いします!