9月22日、川崎(神奈川)で第17回全国着付士技能コンクールが行われました。
今回私はイベントスタッフを担当し、そのあとコンクール鑑賞、私の好きな着物(一般参加)として皆さんとステージに上がり、インタビュー答えてます。
第17回全国着付士技能コンクール 手伝いのきっかけ
第17回全国着付士技能コンクールのお手伝いへ行くきっかけとなったのは、毎年そこで一般モデルをつとめてる友達に誘われたから。このイベント主催団体とは一切関係ありません。
友達が担当者に着物好きの私のこと話したらしく、スタッフとして手伝いを依頼。「着付けされて少額の謝礼、交通費とお弁当は出る」と友達がメッセくれたんです。
お手伝いのことはさておき、何より友達の艶やかな着物姿が見て、そのあとお茶かお酒一緒に楽しみたかったから0Kしました。
第17回全国着付士技能コンクール 当日お仕事
直前お手伝いとなり関係者と打ち合わせすること一切無く、友達と簡単なやりとりだけで迎えたイベント当日。とにかく手持ちの小千谷ちぢみ着物で朝8時半に川崎駅に来て欲しいと言われ合流しました。6時起きでヘアアップ、着付け、化粧、移動時間50分と結構ハードな身支度です。
会場となるサンピアン川崎(川崎市立労働会館)に9時前到着すると、すでにスタッフの方々が集ってました。そして審査員・来賓の接待という役割を与えられ、なぜか若い人だから!と言われ受付のカウンター設営やらお手伝い。
開演は午後の12時半ということを、そこで初めて知りました。
イベントスケジュールを全く確認してないのが手抜かりだった。ところで審査員・来賓の接待って、そんな朝早くから来る必要ある?
モデルの友達とは会場到着後から全く別行動。知り合いゼロの団体だから、ジッとしているのもつまらない。
だから接待担当とはいえ建物中歩き回って知らないスタッフ探したり、動き回る司会の人探して伝達事項伝えたり、階の異なるコピー機まで何度も足を運んだりしてました。
審査員・来賓の方がお越しになり、お茶やお弁当を配って打ち合わせ後、私のスタッフ仕事も終了。頂いたお弁当は…なんともいえない。とにかくご飯食べてその後はお楽しみイベント鑑賞\(^o^)/
ここだけの話 イベント裏側
イベント支える裏側は、年配女性の方々がしきる団体のせいか段取り悪く、当日資料は古くて、スタッフさんたち役割や部屋を迷い右往左往してました。第17回なのに…。ビジネスじゃないから、ゆったりとした感じもしかたないですけどね。
ただゆったりとした準備の中、スタッフの方たちと着物についてのおしゃべりもでき楽しかったです。仕切るのうまい中堅の方が育ちますように。
和太鼓演奏
午後、来賓の方々の挨拶後、和太鼓演奏が始まりました。小学生から大人までお囃子に合わせて演舞を披露しかっこいい\(^o^)/
15分間ノンストップで踊り続け、体力よく持つなぁ!ってついついおばちゃん発言。
出演:和太鼓祭音
留め袖の部
留め袖の部ではモデル7人と着付士7人がそれぞれペアとなり、15分の着付けが始まりました。肌着+襦袢までは事前に着付けてあり、留め袖の腰紐を外した状態からのスタートです。
着付けってメイクと同じで補正や衿抜きなど下地が仕上がりを左右するんだけど、そこは省略なのね…
皆さん留め袖をシワ無く綺麗に着付け、袋帯を結んでいきます。無駄な動きがなくキビキビとして素敵。モデルさん達も紐を閉められて苦しいと言った表情ではなく、にこやかな笑みを浮かべてます。こんな人達に結婚式など大事な席で着付けてもらったらラクだろうなぁ。
そして誰一人タイムオーバーになること無く終了。むしろ時間余って余裕を見せる方もいて、仕上がりは甲乙付け難い美しさで圧巻でした。
ちなみに着付けの評価は、この日初めてお会いするモデルさん達のそれぞれ異なった体型を見極め、活かした着付けの仕上がり具合となります。細かなポイントとしては左右対称の衿元や裾の位置、おはしょりや帯の皺や大きさなどがポイントとなるんでしょうけど。
審査発表時は舞台袖にいて自分の出番が気になっていたため、詳しく評価について聞けてないのが残念でした。
紋服の部
つづいて紋服の部では、りりしい男性陣が5名登場。こちらも腰紐をほどかれた状態から競技が開始されました。袴を履く際、着物の裾を帯にひっかけて短くするのですが、それをするタイミングが人によって微妙に異なり、なるほど!と思いながら鑑賞してました。
紋服は仕上がりに差を感じられず、どれも整ってて点数つけるの難しそう…
振り袖の部
振り袖の部は黒白金の礼服とは違い、会場は一気に華やかとなりました。皆さん若くて美しいから見てる方もフレッシュな気分。
やり直すことなんてこともなく、袋帯が素早くふくら雀に結ばれていきます。羽が左右対称でふっくらした膨らみ、ゴージャスで美しい。帯が大きくなるのでモデルさんの体型とのバランスが分かれ目になるなぁと感じました。
創作着付けの部
最後は待ちに待った創作着付け。友達もモデルとして出てます。
たった15分間で度肝を抜かれるコーディネートに仕上がっていき、初めて見る着付け手法に釘付けでした。着物の固定概念をぶっ飛ばす着付をし、それを寛大に受け止めてるこのイベントが素晴らしい。
5人中、3人がヒール、1人がわらじ、普通の草履は1人だけという異例な事態。
膝上20cmに網タイツの露出や、着物を前後ろに着たり、十二単のような重ね衿だったりして、なんでもありなのが楽しい。
私の好きな着物・街歩き(一般参加)
私はこのあと、街歩きの部として舞台へ引っ張られました。何人かは着付士さんに着せてもらってるそうです。
一人ずつ舞台中央まで歩き着姿を披露。簡単に着付けられる二部式着物とかどうやってアピールするんだろう?とか思いながらも、司会者の人からインタビューを受け説明していきます。
私は阿波しじら着物だったので、綿でお手入れ楽ちん、洗濯機で洗える。涼しい。初心者で絹より扱いやすいからこれで誂えた!などスピーチ。今思えば綿でなく麻だった。恥ずかしい…
イベント終了後にロビーで観客さんに捕まり、生地を触っては阿波しじらを確かめてました(笑
最後に
15時に表彰式が始まり、舞台裏から見ていたため細い賞まではよく分からなかったのですが、創作着付けの部の3番、着物前後ろでドレッシーな着付けが優勝となりました。その3番のモデルをつとめた友達とパチリ。右側の縦縞着物、これが阿波しじらですよー
てことで第17回全国着付士技能コンクールでお手伝い&鑑賞は無事終えました。色々着付けで学ぶことも多く、時代と共に変わりゆく着付けを見たり、皆さんと一緒に着物イベントを支え、終日楽しかったです。
しかし…私は今回関係者と直接話しをしなかったせいかお弁当のみで無給の裏方さん。交渉するのも億劫と友達に話したら、交通費の足しにでも私のモデル料金分だけでももらってください!と言ってくれ、そのお金は2人で打ち上げ飲み会の足しになりました。楽しい1日ありがとう。