入院した当初は5人だった大部屋も、12日過ごすと定員いっぱい8名の部屋となりました。

私は頭蓋骨を損傷しながらもタダの怪我、時間が経てば治るんですが、ここは脳外科専門病院なのでなんらかの病気と併発したり、脳梗塞等長年の生活習慣で倒れてくるお年寄りが大半です。
連日小さな孫を連れたファミリーや、耳の遠い年寄り仲間がお見舞いがやってきてなんだか居心地が悪い。

昨日の急患のお婆さんが運ばれてきて、大部屋はすごく賑やかとなりました。
かなりお喋りなお婆さんは、ずっと持病のことや頭がグルグルまわるなど痛みの症状を伝えっぱなし。
そしてお昼には部屋中に連鎖反応を起こし、各自病気自慢が始まりました。

「奥さん何処が悪いの?元気だけど」

「左半身不随なんでオホホ」

「奥さんは?」

「高血圧とタバコのせいかしらね?頭が割れるようにいとうて救急車呼んだんよ。それと総入歯しようと思って歯を抜いてる最中だから、お粥しか食べれやしまへんの」

なんてな話が一日中続きます…

聞こえてくる話に気が重くなり、今日は一日部屋を抜けだして外来用のベンチに座って音楽聴いたりボーッと時間を潰しました。
付き添いがいないと外出すら出来ないんですよね。
小さな病院ではドラマのような中庭もないし、屋上で黄昏れることも無理。

骨折だけなのに(頭蓋骨だからしかたないんだけど)、コンビニすら行けず何もすることが出来ない病院なんて早く脱出したい。

病気自慢も出来ない、はたから見たら元気そのものの私は、年寄りから痛い視線を受け辛いです…

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