東京暮らしとSNS、そして今。静かな日々のなかで気づいた、私の変化

最近、リモートワークとジムだけの生活が続いている。
それでも不思議と、何も物足りなさを感じなくなってきた。
SNSも、少しずつ遠いものになっている。

東京に出てきたばかりの頃は、関西の友人たちとも離れ、頼れる知り合いもほとんどいなかった。だからこそ、SNSでの繋がりはとても大事だった。
休みの日に家にいるのはもったいない気がして、近所でもいいから毎週どこかへ出かけ、写真を撮って投稿したり、コメントをやりとりしたり──それが当たり前の時間だった。

けれど、いつしかSNSで「反応しなければならない」「新しい情報を追いかけなければならない」という感覚に疲れを覚えるようになった。自分に関心がない話題にも目を通し、リアクションを返す日々。

その一方で、仕事の内容も大きく変わった。以前はWEB制作だけに集中していればよかったけれど、今は印刷物や業務フロー改善といった案件も増え、制作以外にディレクション的な視点で全体を考えることも多い。

「作って終わり」では済まない、総合的な対応が求められるようになり、日々さまざまな部署から舞い込む依頼に応えながら、情報収集と生成AIとのやりとりを繰り返す毎日。
頭の中は常にフル回転で、もうこれ以上新しい情報はいらないと思うくらい、忙しくも新鮮な時間を過ごしている。

だからこそ、仕事が終わればジムへ行って、好きな音楽を聴きながらジョギングする時間がリセットとして大事だ。
あとは好きな本を Audible で聴いたり、じっくり読み込んだり。

夫と話して過ごす時間も心地よくて、それだけで一日が満たされていく。SNSを開かなくても、何かを発信しなくても、特に不安はない。

昔のように外との接点を積極的に求めることは減ったけれど、これは閉じこもっているわけではない。
今の自分には、この“静かな暮らし”がちょうどいいのだと思う。