昨日、特別展「古代DNA ―日本人のきた道―」に行ってきました。
DNAから日本人のルーツを探る展示で、歴史が苦手な私でも楽しめる内容だったので、ご紹介したいと思います。
会場の様子
場所は上野の国立科学博物館。事前に混雑はなさそうと思っていましたが、行ってみたら土曜の午後とあってか人が多く、注目度の高さを感じます。
展示会場は広すぎず、見やすい導線になっていて、約1時間でじっくり鑑賞できました。
特別展「古代DNA ―日本人のきた道―」とは?
この展覧会は、日本列島に生きた人々の骨からDNAを抽出し、その解析結果をもとに、顔立ちや親子関係、暮らしの違いなどを明らかにするというもの。
最新の研究成果を取り入れた展示で、科学と歴史が組み合わさった内容なのに、難しすぎず見やすい構成。映像や復元模型も多く、気づけば夢中になって見入っていました。
驚きの小ささ、日本最古の土偶
展示でまず驚いたのは、あまりにも小さな日本最古の土偶。思わず、自分の手と並べて写真を撮ってしまうほどの小ささでした。

乳房の造形もあり、ちゃんと人の形をしていることにびっくり。
数千年前の人がこんなものを作っていたなんて…
縄文人の復顔がまさかの…自分そっくり!
次に驚いたのが縄文時代の人骨から復元された「復顔」、自分にあまりにも似ていて衝撃でした。
思わず撮影を断念してしまったほど笑)

「私って、進化してないのかも…」と一瞬ショックでしたが、こうしてDNAが顔立ちに残っていること自体がすごいですよね。
※縄文時代の復顔の写真は悲しくなったので撮影を控えましたが、会場には江戸時代の町人女性や他の復顔も多数展示されています。
土器のユーモラスな表情に癒される
展示の中盤では、なんとも味のある表情をした土器にも出会いました。

真剣な考古展示の中で、思わずクスリと笑ってしまう、癒しの存在!
古墳時代のDNAから親子関係も判明!
古墳時代の人骨からDNAを解析し、「この3人は親子だった」という結果が出たという展示には本当に驚きました。

2,000年近く前の人たちの血縁関係が、現代の技術でここまで明らかになるなんて…科学ってすごい。
馬とともにやってきた文化の足跡
古墳時代に馬が日本列島へやってきたという事実も、今回初めて知りました。

馬って最初から日本列島にいたんじゃないんだ!
バラバラだった馬形埴輪の破片が復元されて展示されている様子も圧巻で、古代のロマンを感じました。
江戸時代の町人と武家、骨格にも違いが
江戸時代の人骨から、武家と町人で骨格に差があるという分析結果も展示されていました。

階級や食生活の違いが、体にしっかり表れていたというのは興味深いな。
等身大パネルで自分と身長比べ
展示の最後には、各時代の男女の等身大パネルが並び、身長を比較できるコーナーがありました。
古墳時代の女性とまったく同じ身長だった私は、思わず並んで記念撮影。

現代女性の平均158cmと比べると、やっぱり私は古墳時代かぁ
まとめ:DNAでたどる”きた道”に感動
展示全体を通して、DNAや骨といった難しそうなテーマも、映像や復顔のおかげでぐっと身近に感じられた気がします。
約1時間じっくり見たあとには、「私も遺伝子検査、してみようかな…」と気になっている自分がいました。

6月15日(日)までやってるので、少しでも興味持たれた人は特別展「古代DNA ―日本人のきた道―」へぜひ足を運んでみて!